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聖書を読もう!

年間 第31土曜日

知恵の書 18.1~15、19.4~9

18章

1 あなたに清められた人々に大いなる光が輝いた。敵どもは、彼らの姿を見なくても、声を聞き、
これほどの苦しみは味わわなかったと、
彼らを幸せな者と呼んだ。

2 迫害されても、仕返ししない彼らに、
敵どもは感謝した。そして、不和であったことの赦しを願った。

3 あなたは、御民には燃える火の柱を与えて、
未知の旅の案内者とし、
栄えある放浪の旅の、
彼らを苦しめることのない太陽とされた。

4 他方敵どもは、当然なことに光を奪われ、
闇につながれた。あなたの子らをとりこにしたからである。あなたの子らこそ律法の不滅の光を
世に伝えるはずであった。

5 あなたに清められた人々の乳飲み子たちを、
彼らは殺そうとした。そのとき一人の子が捨てられて、救われた。あなたは罰として、彼らの多くの子供を奪い、
また大波で彼らを一挙に滅ぼされた。

6 あの夜のことは、我々の先祖たちに
前もって知らされており、
彼らはあなたの約束を知って
それを信じていたので、
動揺することなく安心していられた。

7 神に従う人々の救いと、敵どもの滅びを、
あなたの民は待っていた。

8 あなたは、反対者への罰に用いたその出来事で、
わたしたちを招き、光栄を与えてくださった。

9 善き民の清い子らは、ひそかにいけにえを献げ、
神聖な掟を守ることを全員一致で取り決めた。それは、聖なる民が、順境も逆境も
心を合わせて受け止めるということである。そのとき彼らは先祖たちの賛歌をうたっていた。

10 その歌には、敵どもの叫びが不調和にこだまし、
子らを悼む嘆きの声が悲しげに響いた。

11 敵どもは奴隷も主人も同じ罰で懲らしめられ、
庶民も王も同じ苦しみを味わった。

12 死という一つの名の下に、
数えきれない人々が倒され、
死者を葬るのに、生存者の数が足りなかった。彼らの最も貴重な跡継ぎも、一瞬のうちに滅んだ。

13 魔術に頼って神を一切信じなかった彼らは、
長男の死を見たとき、この民を神の子と認めた。

14 沈黙の静けさがすべてを包み、
夜が速やかな歩みで半ばに達したとき、

15 あなたの全能の言葉は天の王座から、
情け容赦のないつわもののように、
この滅びの地に下った。

19章

4 彼らがこの極端な行為に走り、過去を忘れたのは、
当然の成り行きだった。彼らの罰の欠けている分を、
これらの苦しみで補わせるためであり、

5 また、民が予期せぬ旅を経験している間、
敵どもは異常な死に出会うためであった。

6 全被造物はそれぞれ本性を保ちつつ、
新たな姿に変えられ、御命令に服従して、
あなたの子らを無事に守った。

7 雲は宿営を覆い、
以前水のあったところには乾いた地が現れ、
紅海には妨げるもののない道ができ、
逆巻く波からは草の生えている平野が出現した。

8 驚くべき奇跡を目の当たりにしながら、
そこを民全体が御手に守られて渡って行った。

9 彼らは、牧場の馬のように走り回り、
小羊のように跳びはね、
主よ、自分たちを救ってくださったあなたを
たたえた。

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