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聖書を読もう!

年間 第32金曜日

マカバイ記 1 2.1、15~28、42~50、65~70

2章

1 さて、シメオンの子であるヨハネの子で、ヨヤリブの子孫の祭司であったマタティアは当時エルサレムを離れてモデインに住んでいた。

15 時に、背教を強いる王の役人たちが、異教のいけにえを献げさせるためにモデインの町にやって来た。

16 多くのイスラエル人が彼らを迎えに出、マタティアとその息子たちも集められた。

17 そこで王の役人たちは、マタティアに言った。「あなたはこの町では有力な指導者であり、御子息や御兄弟の信望もあつい。

18 率先して王の命令を果たしてもらいたい。これはすべての民族が実行しているもので、ユダの人々も、エルサレムに残留している者たちも行っているのだ。そうすれば、あなたや御子息たちは王の友人と認められ、金銀、その他多くの報奨を受ける栄誉にあずかるであろう。」

19 マタティアは大声でこれに答えて言った。「たとえ王の領土内に住む全民族が王に従い、各自その先祖の宗教を捨てて王の命令に服したとしても、

20 このわたしと息子たち、同胞たちはわたしたちの先祖の契約を守って歩みます。

21 律法と掟を捨てるなど、論外です。

22 わたしたちの宗教を離れて右や左に行けという王の命令に、従うつもりはありません。」

23 マタティアが語り終えたとき、一人のユダヤ人が一同の前に進み出て、王の命令に従いモデインの異教の祭壇にいけにえを献げようとした。

24 これを見たマタティアは律法への情熱にかられて立腹し、義憤を覚え、駆け寄りざまその祭壇の前でこの男を切り殺した。

25 またその時、いけにえを強要しに来ていた王の役人の一人をも殺し、この祭壇を引き倒した。

26 それは、あのサルの子ジムリに対してピネハスがしたような、律法への情熱から出た行為であった。

27 マタティアは町の中で大声をあげて言った。「律法に情熱を燃やす者、契約を固く守る者はわたしに続け。」

28 こうしてマタティアと息子たちは、家財一切を町に残したまま、山に逃れた。

42 その後、彼らにハシダイの一群が加わった。彼らはイスラエルの屈強の者で、皆、律法のためには命をも惜しまない者であった。

43 また、迫害を逃れて来た者たちも彼らに加わり、陣営が強化された。

44 こうして彼らは力を結束し、怒りをもって罪人を討ち、律法に従わない者どもを憤りをもって打ち倒した。生き残った者たちは救いを求めて異邦人のもとへ逃げ去った。

45 マタティアとその同志は各地を巡って異教の祭壇を引き倒し、

46 イスラエル国内にいた無割礼の子供たちには、見当たりしだい、力ずくで割礼を施した。

47 こうして彼らは不遜な者どもを追撃し、勝利への道を着々と手にして、

48 異邦人や、王たちの手から律法を奪回し、勝利の角笛を罪人に渡すことはなかった。

49 さてマタティアは死期が近づいたとき、息子たちに言った。「今は高慢とさげすみのはびこる、破滅と憤りの世だ。

50 お前たちは律法に情熱を傾け、我らの先祖の契約に命をかけよ。

65 見よ、お前たちの兄弟シモンは知略にたけた男だ。いつも彼の言うことを聞け。シモンはお前たちの父となるであろう。

66 ユダ・マカバイは若年のころから剛の者である。彼を軍の指揮者として仰げ。彼は諸国民との戦いを戦い抜くであろう。

67 お前たちは、律法を実践する者全員を集め、民のために徹底的に復讐することを忘れるな。

68 異邦人たちには徹底的に仕返しし、律法の定めを固く守れ。」

69 こうしてマタティアは息子たちを祝福した後、先祖たちに加えられた。

70 彼は第百四十六年に死に、モデインにある先祖の墓地に葬られた。全イスラエルは深い悲しみをもって彼を悼んだ。

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