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私の薦めるこの一冊
京のキリシタン史跡を巡る
- 著者:杉野榮
- 定価:本体1,200円+税
- 四六判 並製 128ページ
- ISBN978-4-903520-15-5 C0014
- 発行:三学出版
真理を求めて生きようとしたキリシタンたちの物語は、ほとんど京の人びとにさえ知られることもなく深く沈められた真実の都の歴史でもあったのです。
……いま都のキリシタンの跡を訪ねることは、新しい京都のあり方をも考える大切な旅ともなる。
「はじめに」より
日本にキリスト教を伝えたフランシスコ・ザビエルは、当時の都であった京都に聖母に奉献した聖堂を建てたいと望んでいました。しかし、彼のその望みがかなえられるのは、ずっと後のことになります。
しかし、ザビエルとその後の宣教師たち、そして日本の信徒たちは、この地に深い信仰足跡を残しました。
本書は、そのキリシタンたちの足跡をていねいにたどりながら掘り起こし、歴史とともにわかりやすく、しかも詳しく解説してくれます。
地図や交通機関のアクセスまで記載されており、自分たちで訪ねるためにも大いに助かります。
列福を準備中の「元和キリシタン殉教者」と呼ばれる、鴨川の河原、現在の正面橋のあたりで殉教した52人の信徒たちについては、碑の建立について、さらに列福についても記載されています。
本書の著者杉野榮氏は、本バプテスト連盟・京都洛西教会の牧師です。京都キリスト教史研究会主宰(資料室)しておられます。
キリシタンたちの生きざまを知り、深めるために、ぜひお読みいただきたい一冊です。