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私の薦めるこの一冊
み心の信心のすすめ
- 著者:ベルナール・デクルー/クリスチャン・ゴー
- 編訳者:椿 歌子
- 定価:本体500円+税
- A6判 並製 78ページ
- ISBN978-4-88626-473-2 C0016
- 発行:ドン・ボスコ社
本書の特徴は、最初に「信仰の工夫-現代版『み心の信心』のすすめ-」をイエズス会の川村信三師が書いておられることでしょう。
これは、どの信心にもあてはまることで、「最近、教会でロザリオも唱えないし、四旬節というのに、十字架の道行きもしない」と嘆いておられるかたに答えるものとなっています。
次に挙げられる特徴は、本書の最後に、「17世紀フランスの歴史-『み心の信心』を生んだ世紀」について、松尾里子さんが書いておられることです。
マルグリット・マリーにイエスが伝えられたことだけでなく、その前後に上記のような工夫がこらしてあることは、現代の信者にこの信心が親しみやすいものにしています。
「み心の信心」とは、17世紀、フランスのブルゴーニュ地方にあるパレルモニアル修道院で生活したマルグリット・マリー・アラコックという一修道女に、与えられた主イエスの「み心」についての私的啓示に基を置いています。
本書は、1673年、イエスがマルグリット・マリーに最初に語られたときから、彼女の死までを、イエスのみ心の信心を中心に語られています。
厚い本ではなく、まずこの小さい本を手に取り、全世界の人びとを愛するあまりに十字架に付けられたイエスのみ心について、また初金曜日のミサについても、知ることは、大変意味のあることでしょう。