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ホアン・デ・ポランコ神父~聖イグナチオ・デ・ロヨラの秘書~


『ホアン・デ・ポランコ神父~聖イグナチオ・デ・ロヨラの秘書~』表紙


  • 著者:ホアン・カトレット
  • 挿絵:ホセ・マリア・カトレット
  • 訳者:高橋 敦子
  • 定価:本体800円+税
  • B6判 並製  74ページ
  • ISBN978-4-902211-96-2  C3016
  • 発行:教友社

どの修道会も初期の時代、神さまは特別に恵みを注ぎ、創立したばかりのその会が、しっかりと歩めるように、そして成長していけるように、豊かな人材をお与えになります。
本書を読んで、本当に神の配慮と慈しみ深さを感じました。

 ポランコ神父は、スペインのブルゴスで、1517年クリスマスの前日に生まれました。13歳の時、フランスのパリに留学し、そこでイグナチオ・ロヨラとその友人たちに出会いました。
24歳の時、ローマでイグナチオの指導による「霊操」にあずかり、イエズス会に入る決心をしました。しかし、家族の強い反対にあい、何年かは両親と関係を断ったほどでした。

 1541年8月15日、彼はイグナチオの指導のもと、最初の修道誓願を立て、その後も勉学を重ね、1546年、司祭に叙階されました。
彼は、イグナチオ・ロヨラの終生にわたる秘書として働き、その働きは、「聖イグナチオの記憶と手」と呼ばれるほどでした。それだけにとどまらず、彼は26年間、後継者である総長の秘書という重責を担ってきた人でした。

 今、わたしたちは、何の不思議も思わず、日本に来た宣教師たちがローマの本部へ出した手紙を読むことができます。そして、キリシタン時代の教会の様子や、迫害の中で信仰を守り抜いた殉教者たちのあかしを知ることができるのは、手紙を本部に書き送るというシステムを作り上げた、ポランコ神父のおかげなのです。

 ポランコ神父の働きがなかったならば、今のイエズス会は違った形になっていたかもしれません。それほど重要な役割を果たした人が、知られていないのは、ひとえに、ポランコ神父の控えめな謙虚な性質のためだったのでしょう。 イエズス会の会員の方々が、誇りをもって「イエズス会初の歴史家」、イエズス会の「忠実な管理者」と呼んでおられる理由がよくわかります。

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    『ホアン・デ・ポランコ神父~聖イグナチオ・デ・ロヨラの秘書~』

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