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聖人カレンダー

7月9日 聖アウグスチノ・チャオ・ロン司祭と同志殉教者

17-20世紀

 彼らは1648年から1930年にかけて、中国で殉教した人びとであり、120人に及ぶ。そのうち、87人は中国で生まれた中国人で、子ども、両親、カテキスタ、労働者、教区司祭であり、年齢は9歳から72歳だった。また、33人は外国人で、ドミニコ会、パリ・ミッション会、フランシスコ会、イエズス会、サレジオ会の司祭、またマリアの宣教者フランシスコ修道会の修道女であった。

 アウグスチノ・チャオ・ロンはもともと兵士で、パリ・ミッション会のジョン・ガブリエル・タウリン・デュフレース司教が殉教する際、同行した。デュフレース司教の忍耐に心打たれ、自らもキリストに従うことを望んで、洗礼を受けた。その後、彼は神学校に入り司祭に叙階されたが、1815年に捕らえられ、激しい拷問を受けて殉教した。

 また中国では、1898年から1900年にかけて「義和団の乱」が起こり、欧米列強国に対する抵抗運動として、キリスト教が排斥されていった。120人のうちの多くが、この時期信仰を守るために命をささげた。

 彼らは、キリストへの信仰という深いきずなによって外国人宣教師たちと一致し、文化や民族が違っても一つの家族として、政治的な動機ではなく、兄弟愛、平和、正義のために、死んでいった。

 列福は数回にわたって行われたが、2000年10月1日、教皇ヨハネ・パウロ2世によって120人が列聖された。



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