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第一正典

第一正典は、ユダヤ人の正典とされているものです。そこには、神がイスラエルの民であるユダヤ人を救ってくださった、長い歴史が書かれています。イスラエルの民にとってその原点となるのは、奴隷だったエジプトの地から、神が救いだしてくださり、約束の地へと導いてくださった「出エジプト」の体験です。

旧約聖書は、3つに分けることができます。

トーラー(律法)
 モーゼ五書=創世記、出エジプト記、レビ記、民数記、申命記

 「トーラー」は、文章の最初の2つの言葉を意味します。ユダヤでは、聖書をよく最初の2つの言葉で呼んでいました。

ネビィム(預言書)
 預言書は、前期預言書と、後期預言書に分かれます。

前期預言書
ヨシュア記、士師記、サムエル記上・下、列王記上・下
後期預言書
イザヤ書、エレミヤ書、エゼキエル書、12預言書
12預言書
ホセア書、ヨエル書、アモス書、オバデヤ書、ヨナ書、 ミカ書、ナホム書、ハバクク書、ゼファニア書、ハガイ書、 ゼカリア書、マラキ書 (ダニエル書は、預言書の中に入りません。)

ケトゥビム(諸書)
 詩編、ヨブ記、箴言、ルツ記、雅歌、コヘレトの言葉、ダニエル書、  哀歌、エステル記、エズラ記、ネヘミヤ記、歴代誌上・下

以上の書はヘブライ語で書かれていますが、紀元前2世紀に、エジプトのアレキサンドリアでギリシア語に訳され、『70人訳聖書』と呼ばれています。


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