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グアダルーペの聖母

グアダルーペの聖母

メキシコで出現した聖母マリア。メキシコを中心に中南米で崇敬を受けている聖母です。

1531年12月、メキシコ・シティ郊外のテペヤックで、聖母マリアがファン・ディエゴにご出現になり、「私は聖母マリアです。この場所に教会が建てられるように望んでいます。あなたはメキシコ・シティに行って、司教様にここで起こったことと、私の希望を伝えてください」とおっしゃいました。

ファン・ディエゴは、司教様に会いましたが、司教は信じてくれませんでした。それどころか、何か聖母に証拠になる物を願いなさいと言いました。
 彼は、聖母にそのことを伝えると、聖母は丘一面に咲くばらの花を持っていくようにい言いました。 そして、ご自分のことを「私は、この地を守る聖母です。私をグアダルーペと呼びなさい」とおっしゃいました。

彼は、急いで、そのばらの花をたくさん切り、自分のマントに包みました。司教様の前で、自分のマントを開け、ばらを見せました。真冬にばらの花が咲くという不思議だけでなく、そのばらはスペインにしかない種類のばらでした。それだけではなく、マントの内側に彼が出会ったと同じ褐色の顔色、黒い髪の聖母マリアの姿がうつされていました。

このファン・ディエゴのマントに現れた聖母マリアの姿が、この「グアダルーペの聖母」です。

その後、聖母の望まれた場所・テペヤックの丘に聖堂が建てられ、その中に、このマントが置かれました。
 1709年に、新しい聖堂が建てられましたが、地盤沈下のため、1976年にさらに新しい大聖堂が建てられ、聖母の絵も、この聖堂に移されました。

現在、このマントに現れた聖母の絵は、大聖堂の奥の壁に掲げられ、その前に動く歩道があり、巡礼者は、この歩道に乗って、この絵を見ています。毎年、2000万人の巡礼者が国内外から訪れています。

1754年、グアダルーペの聖母の祝日は、12月12日と定められました。
 2002年、ファン・ディエゴは、列聖されました。


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