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預言者

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預言者は、神に召されて、神の言葉を託され、それを王やイスラエルの民に伝える人びとです。

広い意味で預言者という場合、先のことを予見して人びとに伝えた、いわゆる「先見者」とか、神の力を受けて奇跡を行った「神の人」も含んでいます。

この中には、サムエル、ナタン、エリヤ、エリシャなどの人びとが挙げられます。

狭い意味では、旧約聖書の預言書に名前が挙げられた預言者を指しています。

その中で「4大預言者」とか、「4大預言書」と言われる預言者、預言書は、イザヤ、エレミヤ、エゼキエル、ダニエルと彼らの名のついた預言書のことを言います。

これ以外の預言者は、小預言者と言われますし、またその書も小預言書と言われています。

この大小は、大事な預言者だから大預言者、と言っているわけではありません。その名前を冠した預言書の長さが長いものを大預言書と呼ぶことからきているのです。

どの預言者も、イスラエルの国情が不安定なとき、それは、イスラエルの王や国民が、神を忘れ、神と交わした契約をないがしろにし、神のみ旨を行っていないときなのですが、そういうときに、神は預言者を選び、ご自分の言葉をさずけ、それを王や人びとに告げ知らせるのです。

神の言葉をそのまま伝えることは、人びとに悔い改めを求めることであり、また、神の怒り、神の罰を告げることでもありました。ですから、預言者は自分の生きた時代の王や祭司、権力者などから受け入れられませんでした。


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