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シスター三木の創作童話

星のそり

星のそり


  寒い 寒い 冬の夜
  ぼくは パパと おるすばん

  つめたい つめたい ガラス窓
  両手で こすって
  お空を 見たら
  ママと あかちゃん  飛んでいく
  ホーキに乗って  飛んでいく

  「ああ、ママ ぼくも つれてって」

  両手をのばした  ガラス窓
  ユラ ユラ ゆれて 水のよう

  ぼくは とおりぬけたよ ガラス窓
  ぼくのからだは 鳥のよう
  スイ スイ 飛んで 追いかけた
  ママのホーキを 追いかけた

  ママと あかちゃん 乗っかった
  星のそりに 乗っかった

  ぼくは 押したよ スケートつけて
  こおった 銀河を すべっていった

  ぼくたち 三人 手をふった
  パパも おいでよ 銀河のそりに

  いっしょに 行こうよ
  遠い 遠い 知らない国へ。

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