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マルコで祈る

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 アガパンサス



長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて

マルコ8.31


イエスはやがて権力者たちから厳しく査問され、
冷酷に捨てられることになる。
長老、祭司長、律法学者たちは、
それぞれ、
資産家、権力者、そして知恵者を、
つまり所有欲、権力欲、見えの欲を満たすことができた人々を代表している。

根は一つの悪を隠す三つの仮面である。
それは利己主義(エゴイズム)だ。
どの人の心にもひそんでいて、
あらゆる悪を生み出す。
所有欲と権力欲、見えの欲は、
世界と歴史を形作る三つの欲望だ(1ヨハネ2・16)
禁断の木の実をもぎ取らせる三つの誘惑だ。
これに幻惑されたエバには、
「いかにもおいしそうで、
目を引きつけ、
そそのかしていた」と見える(創世3・6)

人間の堕落は、
なによりも、
まちがった判断に現れる。
つまり与えるよりも所有するほうがすばらしいと考えるのだ。
使えるよるも支配するほうがすばらしいと考えるのだ。
そしてあるがままよりも、
人からどう見られるかのほうがだいじだと考えるのだ。
だが主はそうしない。
主は愛であるから、
与える人の貧しさ、
使える人の小ささ、
そして真実であるものの謙遜さを身に帯びないではいられない。

だから、人々から捨てられることになる。
だがそうしてこそ、
十字架で死ぬことによってこそ、
キリストとなるのだ。
わたしたちを恐ろしい悪から解放し、
わたしたちに神を啓示するのだ。


『思い起こし、物語れ』上 より


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