home>女子パウロ会とは?>女子パウロ会ニュース> 日キ販クリスマス見本市で、全国のキリスト書店と出会う

女子パウロ会ニュース

バックナンバー

日キ販クリスマス見本市で、全国のキリスト書店と出会う

2015.10.06


10月6日(火)、京急蒲田駅の近くにある大田区産業プラザの小展示ホールで、日キ販(日本キリスト教書籍販売取次店)のクリスマス見本市が行われました。キリスト教関係の出版社やメーカーが、全国のキリスト教系書店の方々に向けて、クリスマス関連の書籍やカレンダー、カード、CD・DVD、グッズなどを紹介するために設けられた見本市です。

それぞれの出版社やメーカーがブースに展示し、カタログや見本を紹介します。午前中は、ステージで各出版社の「一押し」の作品が紹介され、午後は、一般にも開放されて、特別価格での販売が行われました。たくさんの人が来てくださいました。

 日キ販見本市  日キ販見本市
会場となった大田区産業プラザ 見本市の入口

 日キ販見本市  日キ販見本市
一般の来場者でにぎわう見本市会場 一般の来場者でにぎわう見本市会場

 日キ販見本市  日キ販見本市
女子パウロ会のブース、担当のシスターたち 女子パウロ会の展示

 日キ販見本市  日キ販見本市
女子パウロ会の展示 女子パウロ会のブース

 日キ販見本市  日キ販見本市
サンパウロのブラザーたち クリスマス用品がいっぱい!


午後1時からは、特別講演として“ 「朗読の持つ力~ 朗読で子どものことばを育てる、朗読が人と人をつなぐ~」”と題して、元NHKアナウンサーの山根基世さんの講演が行われました。山根さんは、現在、朗読を通して「子どものことばを育てる活動」や「地域作の活動」をなさっています。

 日キ販見本市  日キ販見本市
山根基世さんの特別講演 お話する山根基世さん


ケセン語の聖書を出版された山浦先生を紹介され、山浦先生によるケセン語での聖書の朗読を聞いたとき、自分のふるさとの方言でないのにとてもなつかしく感じ、聖書の意味がよく理解できたことがあったが、それは、体から出ることばだから心にしみるのだと語られました。これがことばの持つ力であり、今は、子どものことばの力が欠落していることを嘆かれました。今の子どもたちは、自分の気持ちをことばで表現できず、言語化できていません。つまり、ことばによって周囲の人々との関係を作ることができなくなっています。

山根さんは、NHKの中で培ってきたことを社会に還元したいと思っていらっしゃいます。そのために、音声言語をきちんと聞いてもらうことから、また、話し言葉をきちんと教育していくことの2本柱として活動していらっしゃいます。「学校の先生は忙しくて、日常生活の中で伝えることはできません。学校と家庭だけではできないので、地域社会の助けが必要となってきます。子どもたちの悲惨な事件が続きますが、どうして彼らのことばを聞くことができなかったのかと思います。人の話をよく聞き、公平で、楽しいリーダーを育てたい」と語られました。「世の中はことばによって変えることができる。自分の目で物を見、自分の頭で考え、自分のことばで語る、ことばを育てるために、地域でつながっていきましょう」と呼びかけました。

「あ、山根さんの声だ!」いつもはテレビから流れる山根さんの声を、なまでお聞きすることができ、ちょっとうれしくなりました。山根さんの声は、わたしたちの心を落ち着かせてくれます。会場の一角となった講演会のスペースには80人ほどが集まりましたが、会場全体にも音声が流れたので、各ブースの担当者も聞かれたと思います。NHKのアナウンサーという貴重なご経験を生かし、子どもたちのことばに対する活動をしておられるお話を伺い、改めてことばの大切さ、人間全体、社会への影響の大きさを考える機会となりました。


▲ページのトップへ