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新世紀ルーツへの巡礼

目次

福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて

7) アルバのカテドラル

 → 決定的な夜(1)

カテドラル 大神学校前からみたカテドラル
カテドラル 大神学校前からみたカテドラル

19世紀と20世紀をわかつ夜、当時の教皇レオ13世は、徹夜の聖体礼拝で新しい世紀を迎えるようにと、全教会に呼びかけました。アルバ教区でも、カテドラルで真夜中の荘厳ミサに続いて、聖体が顕示され、聖体礼拝が行われました。

アルバの神学生であったヤコブも、聖体の前で4時間にわたり長い祈りをささげました。
 この祈りの中で、ヤコブは新たな使命への光を与えられました。

ですから、アルバのカテドラルは、私たちパウロ家族の原点、特別な誕生の場だと言っても過言ではないでしょう。

正面祭壇 パイプオルガン
正面祭壇 パイプオルガン

このアルバのカテドラルを訪れた私は、少々緊張している自分を感じました。ここで、私たちパウロ家族が生まれたという思いがそうさせたのでしょうか。

聖堂内に入って、思ったよりはるかに大きいことに驚きました。
 薄暗い聖堂の中では、たくさんの方たちが祈りをささげておられました。

入り口の近くには、立派な洗礼盤があり、その後ろにはイエスの洗礼の絵がありました。

また、左右にある脇祭壇は、どれもすばらしい彫刻や飾りがほどこされていました。

洗礼盤 脇祭壇
洗礼盤 脇祭壇

脇祭壇の一つは、ガラス張りの小さいな部屋のようになっていて、聖体が顕示され、そこでたくさんの方が祈っていました。

中に入ってみると、そこにあった聖櫃は、何度も写真で目にした、「みな、わたしのもとに来なさい」とラテン語で書かれたあの聖櫃でした。

この聖櫃の前で、アルベリオーネ神父が祈りをささげ、光を受けたと思うと、深い感動というより、自分の中に熱い思いがあふれてくるのを感じます。
 ここで、聖パウロ家族は誕生したのです。

聖体と聖櫃
聖体と聖櫃

正面祭壇は、階段を上った少し高いところにあり、祭壇の後ろには、以前はそこで聖務日課を唱えたのでしょうか、椅子や古い楽譜がありました。

正面祭壇の前に置かれた椅子のひざまづき台は、すり減っていて、アルバの人たちの深い信仰が感じられます。アルベリオーネ神父も、ここにひざまずき祈ったのでしょうか。

どこを見てもスケールが大きく、その大きな聖堂の壁や天井のいたるところに美しい聖画が描かれていました。

聖堂の天井

聖堂の天井

美しいステンドグラスから入るやさしい光が、私たちをあたたかく迎え、包んでくれているようでした。

ステンドグラス

ステンドグラス

次回は、聖コスマとダミアノ教会をご紹介します。

◆福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて


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