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新世紀ルーツへの巡礼

目次

福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて

8) 聖コスマとダミアノ教会

  → 青年時代(1)

聖コスマとダミアノ教会

アルバにある聖コスマとダミアノ教会は、聖パウロ会の協力者であり、アルベリオーネ神父の最高の理解者であったフランチェスコ・キエザ神父が、1913年から主任司祭をしていた教会です。

また、この教会は私たち聖パウロ女子修道会にとってとても重要な場所です。
 それは、1915年6月27日、この教会の様で、聖パウロ女子修道会初代総長テクラ・メルロと、アルベリオーネ神父がはじめて出会ったからです。

祭壇の奥にある、この様は、現在は小聖堂となっていました。

内部

当時21歳だったテレザ(テクラ・メルロ)は、コットレンゴの修道院に入りたがっていましたが、体が弱かったため、家で裁縫を教えていました。そのことを、神学生であったテレザの兄コスタンツォから聞いたアルベリオーネ神父は、彼女を自分の使命の協力者とするために呼んだのでした。

アルベリオーネ神父はテレザに、出版を使っての宣教事業について語り、その使徒職に彼女を招いたのでした。テレザは共にアルベリオーネ神父に会いに行った母に、「……ただ神父様にしたがうだけ」と、話しています。

母は、ためしに15日間だけ、そこに行くことを許可しました。しかし、その15日間は、テレザの生涯のすべてになったのです。

小聖堂は、思ったよりずっと狭く、すっきりと明るいイメージがありました。ここで、シスターテレサ・メルロの最初の「はい」がはじまったのかと思うと、なにか言いしれぬ感動を覚えました。

聖母マリア像

イエスの像

少し薄暗い聖堂の両脇には、聖母マリアとイエスの像が置かれ、その前で年配の男女が、ローソクをつけ熱心な祈りをささげていました。

聖人の絵

柱の上には、祈りをささげる人たちを見守るかのように、聖人たちの絵が描かれています。

またこの聖コスマとダミアノ教会に、シスターテクラ・メルロとアンジェラ・ボッフィはキエザ師の行う要理教育のコースにあずかるために通い、最初の本の展示会を行ったのも、この教会の門のところでした。

私は、それらのことを思いおこしながら、この意味深い教会を訪れ、これからの私たちの歩みのために祈れたことを、改めて感謝しました。

内部

内部

次回は、ナルツォーレの聖ベルナルド教会をご紹介します。

◆福者ヤコブ・アルベリオーネ神父を訪ねて


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