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新世紀ルーツへの巡礼

目次

使徒職の発展

2) すべての人に聖書のすべてを、との熱い願い

説教壇
説教壇

霊的生活と使徒職において、アルベリオーネ神父は、いつも聖書を強調します。

聖書は、祈りや生活や仕事のどんな場所にも安置されていました。福音書と聖書の出版、福音の祭典と聖書週間の創始、彼が好んで「神の手紙を運ぶ人」と呼んでいたパウロの娘たちが行う家庭訪問宣教、聖書奉読を土台とする聖体訪問、こうしたことのすべては、パウロ家族の霊性と 使徒活動の源泉が、いつでも神のことばであることを想起させます。

聖書、つまり旧約と新約、創世記から黙示録までのすべてを知ってほしいというアルベリオーネ神父の願い、それを実現することは、あの当時には考えられないことでした。「聖書」という言葉そのものさえも、用心して使っていたのですから。

アルベリオーネ神父は、「聖書は全部で72冊の書からできていて、そのどれも、聖書記者が神の霊感のもとで書きました。聖書は、“神が人類に書いた手紙”です……」と、ですから、どうしても人々にそれを届ける郵便配達人(パウロの娘たち)が、必要であるというのです。

信徒たちのほとんど だれもまだ聖書を一部しか知らないのですから、まずカトリックの世界に聖書を普及する必要があると、強く感じていました。だからこそアルベリオーネ神父は、“神が人類に書いた手紙”をみなに読んでほしかったのです。

そこで、聖書を印刷することに決めました。そしてなによりもまず、パウロ家族の男女会員に聖書を知らせることでした。

パウロの娘(聖パウロ女子修道会)の一人 シスター マリア・ナタリーナは、当時を回想してこう言っています。

アルベリオーネ神父様は、自分の息子と娘(といってもほとんどが少年少女でしたが)に、聖書についての講義をはじめました。それは果てしなく終わることがないかに見えました……。

聖書の基礎知識の講義をたくさんしてから、一つひとつの書について少なくとも一回の講義をなさいました。この日曜日の『教理』のプログラムは、かなりの間……少なくとも2年間は続きました……。

シスター テクラ・メルロも、みなと一緒に聖書の勉強に参加し、一つひとつの書について綿密なノートを取っています。この講座が終わったとき、最後のノートのあとに、“Deo gratias!” (神に感謝!) という言葉で、充実したこの勉強にたいして感動をこめた喜びを示しています。

◆2--13 使徒職の発展


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