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新世紀ルーツへの巡礼

目次

聖パウロの大聖堂

4)「聖パウロの大聖堂」は、どんな聖堂?3

入り口正面扉

パウロ

正面扉は、ブロンズでできています。

一番上は、聖パウロを中心に弟子のルカ、テトス、テモテ、テクラがいます。

ルカは第3福音書と使徒言行録の著者であり、パウロと宣教旅行を共にしています。
そして、テトスへの手紙を送られた弟子テトス、伝統的にパウロの協力者といわれているテクラ、そして、愛する弟子テモテです。




信仰を共にするまことの子テトスへ。

テトスへの手紙 1.4


テモテをそちらに遣わしたのは、このことのためです。
彼は、わたしの愛する子で、主において忠実な者であり、
至るところのすべての教会でわたしが教えているとおりに、
キリスト・イエスに結ばれたわたしの生き方を、
あなたがたに思い起こさせることでしょう。

コリントの信徒への手紙Ⅰ 4.17

扉の中央部には、ダマスコ途上で、使徒パウロが馬から落ちた回心の場面と、ネロ皇帝支配下でのローマでの殉教の場面が描かれています。

その下には、エルサレム公会議と、パウロがエフェソに滞在していた時に、本を焼き捨てた場面が描かれています。

魔術を行っていた多くの者も、
その書物を持って来て、皆の前で焼き捨てた。
その値段を見積もってみると、銀貨五万枚にもなった。

使徒言行録 19.19

ステンドグラス

パウロの回心
       パウロの回心

福音記者ルカ
   福音記者ルカ

22枚のステンドグラスは、ドイツで造られました。  パウロの回心、書き手であるパウロ、殉教者パウロ、栄光のパウロがあり、その後パウロの弟子が続きます。

また、4福音史家も描かれています。

十字架の道行き

十字架の道行き 十字架の道行き

木彫の十字架の道行きで、とてもすばらしい彫刻です。14の道行きはアルベリオーネ神父自身により、1923年に配置されました。

 床 

床

床は大理石でできており、意味のあるシンボルが描かれています。

中央天井の真下には、地球の上に十字架が描かれ、十字架の中心にはイタリアが位置しています。その周りには“Jesus Via Verita e Vita(道・真理・いのちであるイエス)”の頭文字“IVVV”が書かれています。



エウカリスチアのシンボル シンボル

その他に、エウカリスチア(聖体)のシンボルで、カタコンブなどでよく見られる魚とパン、4福音史家のシンボルである天使(マタイ)、ライオン(マルコ)、牛(ルカ)、鷲(ヨハネ)があります。また、使徒の女王のシンボルである星が中央に、王冠(女王)ゆり(純潔)、バラ(愛)、すみれ(謙遜)、そして、パウロ家族の紋章があります。

このパウロ家族の紋章について、パウロ家族50周年を祝った時、アルベリオーネ神父は、その意味を説明しています。

香部屋

香部屋には1923年、観想会のドミニコ会修道女シスター マリア・チェリーナにより描かれた、最初の「使徒の女王」の聖画があります。

アルベリオーネ神父は原案を彼女に与えたばかりでなく、実現にあたって配慮し、修正するように勧めたりしました。しかし、この絵はアルベリオーネ神父のイメージとは違っていたようです。

そこで、第2、第3の絵が描かれていきますが、この香部屋には、もう一つ第3番目に描かれた使徒の女王の絵もあります。それは、アルベリオーネ神父の指導のもとに、画家コンティによって1932年に描かれたものです。

使徒の女王については、後のルーツへの巡礼の中で取り扱いたいと思っていますので、楽しみにお待ち下さい。

 墓 

マジョリーノ・ビゴルンゴの墓 アンドレア・マリア・ボレッロの墓 フランシスコ・キエザ神父の墓

この聖堂の後ろ、つまり入り口近くには、マジョリーノ・ビゴルンゴ(1918年死去)、アンドレア・マリア・ボレッロ(1948年死去)とフランシスコ・キエザ神父(1946年死去)のお墓があります。
彼らの聖人列聖手続きがはじまってから、ここに遺体が移されました。

この聖堂は、他にもいろいろな芸術にあふれています。いつか、ご一緒にここで祈りたいものですね。

◆5--2聖パウロの大聖堂


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