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新世紀ルーツへの巡礼

目次

 新しい世紀に向かっての歩み

05) 新しい世紀に向かって 2:変化する社会のなかでの使徒職

パウロ家族の、誕生当時の文化的、社会的状況は今とは違っていました。国家と教会は緊張状態にありました。信徒の組織と信仰にかかわる組織、自由主義と労働者は険悪な関係にありました。そこで使徒活動は「武器には武器を」「印刷には印刷を」というように、対立したものと理解されていました。『レールム・ノヴァールム』の百周年と回勅『新しい課題 - 教会と社会の百年をふりかえって』を機会に、最近行われた種々の記念は、20世紀初めの状況についての良い展望を私たちに与えてくれました。

アルベリオーネ神父はすばやくこの闘争精神を、福音宣教という司牧的体制に移すことによって乗り越えました。彼は迅速な変化を遂げている人類と共に、また文化的社会的構造に、新しい効果や現実性を取り入れていっている教会と共に歩みました。彼の開かれた、文化受容、そして「今日の」洞察力の態度はパウロ家族にとって模範です。

パウロ家族のメンバーは、“自分たちの時”を彼と同じ信仰と責任、今日の人類に善を行うように招かれたという自覚で見つめなければなりません。20世紀の初めに創立者を満たした恵みの光は、その世紀を閉じ、3千年に向かって前進するパウロ家族のメンバーのための恵みの光でもあります。

 外部からくる挑戦

このダイナミックな精神は、アルベリオーネ神父が私たち聖パウロ女子修道会の会員の使徒的責任を刺激した問いかけにピッタリです。「きっとあなたがたも、たびたびこの問いに直面するでしょう。『たえず地上で新たになっていくこの人類は、いったいどこへ、どのように歩いているのだろか』」と。

3年まえに実現した使徒職の大陸別会合と、教皇の種々の回勅は会員に確かな答えを与えてくれます。つまり、多くの争いで苦しめられている私たち人類は、地球村へ、世界的視野へと、強い相互依存へと向かうプロセスを歩んでいます。このプロセスはとりわけ社会的コミュニケーションの手段によって促進されています。

 会内の発展

この10年の間に、修道会でも多くの部門で、使徒職の実践方法や形態が変わってきました。 制作の時点では、社会的コミュニケーションのすべての手段に手を広げました。そして、当然制作を優先しました。いくつかの地域では、編集部門に信徒との協働を増やしました。そして、技術の部門は、第三者に委譲しました。

普及では、家庭宣教を全面的に放棄し、書院をマルチメディアセンターに変えていくという著しい変更をしました。 
多くの地域では、とくにラジオが発達し、映画の使徒職はビデオに変わってきてきました。

これらの要素は、使徒職の組織に変化をもたらしました。多くの地域では、家庭的な運営から現代企業の経営のほうに転換してきて、それは内部組織の再編成を要請し、また外部の人びととの関わり方が変わり、私たちの活動がより幅広くなり、ときとしてもっと多くの人に及ぶようになりました。

この変化は緊張なしには起こりませんでしたし、また起こり得ませんでした。従来、家庭的な運営という雰囲気のなかで使徒職に献身していた会員は、現代的で複雑な組織に適応するのには困難があり、行動を起こすと、あまりにも単純なこととしてしまったり、または恐れて殻に閉じこもってしまう、という両極端になってしまいました。

新しい組織に直接関与している会員は、本当の企業のような経営体制に流されてしまう危険があります。コミュニケーションという現象を大いに強調する人は、ときにはコミュニケーションの大きな組織の重要性にとらわれて、気を散らす危険に陥ります。

多くの地域では召命の減少と高齢化と同時にこの変化が起きています。これらの事実は、もっと効率を重視するように駆り立てるか、または縮小のほうへ向かわせるのです。

これは会員が勇気、識別、客観性をもって読まなければならない点です。私たちのカリスマは、今日的であることと現実化すること、そして福音的価値に根づかせることに進歩すること、との間の継続する緊張を求めるのです。

次回は、新しい世紀に向かって:宣教プロジェクトについてお伝えします。

◆11-新しい世紀に向かっての歩み


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