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信仰の挑戦 … 女子パウロ会 各国創設記

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第22回 コンゴの創設 -2)
        無理解と混乱の中での始まり


1960年、パウロの娘たちは別の所に引っ越しました。新しいところはもっと便利で大きいところでした。もっとも大きな苦しみは召命の不足で、独立の機会にはっきりと分かったように、それは社会的混乱から来るものでした。続いて若い独立国家の内外の政治の不明瞭な状況から、外国とのかかわりは困難で、紙など使徒職のために不可欠なものの輸入は大変でした。


コンゴ  

シスターテクラ・メルロは「母」としてのなさり方で、愛と配慮を持ってこのアフリカの最初の修道院を見守り、娘たちに、頻繁に簡潔で心に残るメッセージを書き送っています。

1958年7月26日 ローマ

親愛なるシスターバジリア・ビアンコと姉妹の皆様

今日、心待ちにしていた皆さんからの手紙をいただきました。2人の姉妹たちは出発の用意ができて、今、待機しているところです。こちらからの電報が届かなかったことは残念に思います。2日前に送ったのですが。この住所で皆さんはまだよく知られていないということなのでしょう。毎日郵便箱を見に行くように言ってください。大変不便ですね?

使徒職は、あなたがたがすでに知らせてくださったように続けられていますね。アルベリオーネ神父さまは、今顧問会のためにお留守ですが、また手紙を書きますね。確かにエリザベトビルに行くためには、まず、見に行かなければならないでしょう。またお知らせします。今この数行を書くために、私は急いでいますが、黙想が終わってから皆さまに書きます。今は姉妹たちとの面接があります。

あなたがたを度々思い出し、あなたがたのために祈っています。精神的にあなたがたの近くにいます。困難に驚かないようにしてください。困難はつきものです。神様に信頼し、聖マリアに信頼しましょう。プロパガンダを始める前に、人、環境、言葉をよく知ることは大切なことです。そうしないと間違いを犯す危険があります。まず、言われることを果たしてください。そうしながら学んでいくでしょう。

皆様お一人ひとりにごあいさつを送ります。いつも聖パウロのうちに一致して。
愛を込めて

M.テクラ F.S.P.

1959年5月9日、レオポルドビルの修道院創設から約1年後、シスタージュゼッパ・パナレッロとシスターコンチェッタ・モトスは、ベネディクト会司祭と司教モンシニョール・コルネリスに招かれて、エリザベトビル(現在のルブンバシ)にはじめての支部修道院を設立しました。その1か月後、また3人の宣教女が到着しました。シスターノルベルタ・ジーニ、シスターニコリーナ・カバタイオ、シスタージョバンナ・モルビーニです。

ここでも人々の暴動と、元ベルギー領コンゴ(コンゴ民主共和国)から分離独立を狙うカタンガのために、困難で危険な時を過ごしています。

1961年12月7日、パウロの娘たちは危険な状態にある修道院を去らなければなりませんでした。同月10日、姉妹たちの聖堂からご聖体を引き取るために出かけて行って、パウロ会士ミケリーノ・ゴーニャ師の死が分かりました。

それでも彼女たちは、パウロ的な使徒職に道を開き続けていきました。宣教女の一人が語っています。ここエリザベトビルでは、人々が私たちを分かり始めています。道で私たちに気づくと車や自転車を止めて、私たちにこう尋ねるのです。「シスター! 今日はどんないいものや本があるのですか?」こうして私たちの周囲にはグループが増えていきます。もっとすばらしいことは、この期間、集会が禁止されているので、人々の群れを散らすために警察が急いでやって来て笛を吹くのですが、その後、彼らはシスターたちの前に集まり、群衆に対する機関銃は腕の下や足の間に置いて、自分たちのために福音書か要理本を選ぶのです。

けれども、当時、私たちは自分たちの存在に何事も起こらないようにと、諸聖人に頻繁にお願いしていたことを黙っていることができません。

1962年、使徒職についての慰め深いほかのニュースがローマにもたらされました。数日前、フランスから700冊の本が届きましたが、残念ながらすでに全部が普及されてしまいました。残念ながらというのは、現行法では次の本が届くまでにどんなに時間がかかるか、わからないからです。たとえ発送されたとしても、パリからエリザベトビルまでは少なくとも45日はかかるのですから。ロザリオもなく、毎日尋ねられます。ローマから来るものは2日で売り切れてしまいます。

1962年のクリスマスは、リボルノの姉妹たちから送られたプレゼントも合わせて豊かな恵みの時でした。この時期はすべてが乏しくなる時なので、おかげで助かりました。宣教女であること、主の家にいることは多くのものを補い、埋め合わせることができます。……印刷所の仕事は不足することがありません。むしろ増えています。週刊誌は2種類、15日刊の雑誌は2種類、月刊誌3種類があり、その他に本と予想外のものがあります。



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