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修道生活豆知識  Q&A

女の子 修道院には禁域というものがあるそうです。
それは、どのようなものですか?
観想修道会の人は、一生外に出られないのですか?

シスター観想修道院だけでなく、どこの修道院にも禁域が必ずあります。

 活動修道会の場合、許可があれば、ある程度外部の人が入れますが、観想修道会の場合は、会憲で厳しい禁域が定められています。

 例えば、観想会の男子修道院の場合には、聖堂より内側に女性は入れないというものがあります。また、逆に女子修道院には、男性が入ることができません。
 このように、部外者が入れない場所を禁域(クラウズーラ)と呼んでいます。

 正確には、禁域とは、「教皇禁域」のことで、その修道院の修道者以外が立ち入ったり、修道者がそこから出るためには、司教の許可が必要だという一般立ち入り禁止区域のことを指しています。

 観想修道院から外に出ることについては、選挙や病院への治療が必要なときなどは、司教の許可がなくても外出できる規則がつくられています。

 観想修道会は、活動によってではなく、祈りと償いにおいて、神の国に奉仕する生活なので、このように行われる場所が、禁域という形によって守られています。禁域は、召命が完成するために、大切なあかしの場所となっています。



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