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どうしてシスターに?

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シスター N.E.

これでおしまい?

花


人にはそれぞれ、神からの呼びかけがあり、答えるときがある。
 もうずっと前のこと、わたしはよい友達、よい職場に恵まれていた。楽しい計画を立て、夏はキャンプ、映画鑑賞に明け暮れ、青春を謳歌(おうか)していた。でも楽しいことがあればあるほど、時々むなしく一抹の不安や、淋しさを心に感じるのだった。

ある夏のこと、かの有名な隅田川の花火を見に行ったとき、感じたこと。
「こんなに素晴らしい友達に囲まれても、この世のことはこれでおしまい。」
「空しい、つまらない、全部終わってしまう。」
「わたしは天国まで、この友人たちを連れて行きたい。」

強い望みが頭を占めた。そして祈りに祈った。『愛の招き』という本の中で、主イエスに出会った。この主について行こう……。縁あって女子パウロ会に入会した。ノンクリスチャンの友人たちは、「何でEちゃんが修道院なんかに行くのか」ととまどっていた。

入会の前夜、いつものように楽しく愉快な「飲み会」をにぎやかな別れとした。あれから40余年をへて、わたしも神のみ前に出る齢に近づいた。入会のとき以来、あのころの友人たちには一度も会う機会がなかった。しかし、修道生活の間に、違った意味で多くの友人ができた。「一人でも多くの人を救いたい」そのためには「万事において万事となった」師父パウロにように、キリストにかけ、神の国を人々に知らせ、主の国において再会することを楽しみにして祈る毎日である。


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