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どうしてシスターに?

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シスター マリア・ベルティッラ 米竹佳子

一枚のパンフレット

シスター米竹


【その1】
 当時、司教座聖堂で働いておられた故平塚神父さんが、わたしに投げかけた一つの質問がそれです。
教会の門のそばで、建築の基礎工事が始まっていました。

「神父さん、何が建つの? 」
 「本屋だよ」
 「へっ? 歩いて10分もしない所にわたしの家の本屋があるのに、ひどいじゃないですか! 」
と、真っ赤に なって怒るわたしを制して、神父さんは、
 「本屋といっても、シスターたちがするお店で、宗教書だけを扱っているんだよ」
 「へー!? 」

こんな天地がひっくり返るような話に、またまたびっくり! 

わたしはカトリックの学校に出入りしていたので、中央出版社(現「サンパウロ」)の名前ぐらいは知っていましたが、その内容についてはゼロの知識でした。

本屋に生まれたわたしが、神様のために本を普及するようになったのは、自然の流れだったと思います。

【その2】
 ある時、外から帰って来たわたしに、父が「今日2人のシスターが、おまえのためにこれを置いていったよ」といって渡してくれた、一枚のパンフレット。

2人のシスターたちは家庭訪問をして、どこの家にもパンフレットを残していかれ、特別なことではなかったのです。しかし、神様はこんな不明確な伝達の仕方も、召命のためにお使いになるのですね。


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