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キリスト教@ワールドニュース

目次

2018年 4月16日(月)

  1. 中国が宗教対策を政府から党中央直轄へ
  2. 中国が国家宗教事務局を中央統一戦線工作部に吸収
  3. 教皇が「聖性」をテーマに使徒的勧告発表
  4. 教皇、チリ聖職者による未成年者への性的虐待で謝罪教皇
  5. 20言語で初の聖書訳出、聖書協会世界連盟が年次報告
  6. ロシア保安庁がサイエントロジー教会指導者を資金洗浄で起訴
  7. 韓国プロテスタント信者半数弱は「他の宗教にも真理がある」
  8. 《メディア展望》

中国が宗教対策を政府から党中央直轄へ

【CJC】
 中国はこれまで宗教組織と宗教活動の統制、管理を国務院国家宗教事務局(宗教問題事務局)の管轄としていた。それが3月21日、最高権力機関『全人代』(全国人民代表大会)での決定に伴い、共産党中央統一戦線工作部担当に変わった。カトリック系『アジア・ニュース』が報じた。
 中央統一戦線工作部は、共産党と非共産党員との連携、チベットや台湾に対する反党勢力への工作を含めた祖国統一工作などを担う部署。宗教統制の強化によって、信者たちの思想を祖国統一へのパワーに結びつけるのは中国共産党の任務という。
 国務院から中央統一戦線工作部へ移管するとの決定は、2月に開かれた共産党の最高指導機関『中央委員会』の総会で承認された。移管は2018年内に完成の予定。
 今回の移管は、2017年10月の党大会で、習近平総書記(国家主席)が打ち出した宗教管理を強化する方針に沿ったもの。習氏は『全人代』大会初日の18日、党トップとして初の政治報告で、宗教活動を「社会主義社会に適応するよう積極的に導く」と表明した。宗教活動を党の政策や指導方針に適合させる「中国化」を強調、宗教政策を担当する党幹部も「国家の利益や社会の公益に関係する宗教事務の管理を強化する」と明らかにした。
 国家宗教事務局元副局長の陳宗栄氏は、この機構改革について「宗教の中国化方針を堅持し、統一戦線と宗教資源を統率して宗教と社会主義社会が相互に適応するよう積極的に指導することを党の宗教基本工作方針として全面的に貫徹する」と説明している。
 今回の移管で、キリスト者に衝撃を与えたのは、教会堂からの十字架強制撤去を行った浙江省の夏寶龍(シャ・バオロン)前党書記(66)が3月14日、人民政治協商会議(政協)の第13回第1回会議で秘書長兼副主席に選出されたこと。習近平国家主席派で『全人代』環境・資源保護委員会の副主任委員(副委員長)だった夏氏が、党中央への助言組織とされる同会議の権力者の地位に就いたのだ。
 夏氏が17年4月に浙江省から異動になった時には、引退を待つだけで、政治生命は終わったと見る向きが多かった。
 浙江省で夏氏は2003年から活動していた。当時の4年間は集近平氏が同省の党書記だった時期に当たる。夏氏は12年から17年4月まで同省党書記だった。その時の3年間、十字架撤去と教会堂破壊が都市計画のためとして行われた。
 13年末から16年4月まで、プロテスタント教会を中心に約1500の十字架が撤去された。十字架を守ろうとした牧師、信徒は拘留、脅迫、告発され た。その弁護に当たった弁護士も告発された。


中国が国家宗教事務局を中央統一戦線工作部に吸収

【CJC】
中国が「宗教」を主要課題として共産党中央が直接取り組む姿勢であることが明らかになった。
 中国国務院(政府)国家宗教事務局がこの3月に中国共産党中央統一戦線工作部(中央統戦部)に吸収された。
 2009年以来、国家宗教事務局長を務めていた王作安(ワン・ツォアン)氏(59)は新体制の下で留任、さらに副首相格と見られている中央統戦部副部長に昇任した。
 今回の王氏昇任は、「宗教監視」を国務院を通じてではなく、党中央が直接行うことで強化するとの意思表示であり、その対象がキリスト教とイスラム教という「西側宗教」にあることは確かで、指導者としての地位を固めた集近平国家主席の意向に沿ったもの、とカトリック系『アジア・ニュース』などは見ている。


教皇が「聖性」をテーマに使徒的勧告発表

【CJC】
教皇フランシスコは4月9日、「聖性」をテーマにした使徒的勧告「ガウデーテ・エト・エグズルターテ、現代世界における聖性への招き」を発表した。
 主題は、マタイによる福音書の「喜びなさい、大いに喜びなさい」(5・12)からとっている。
 バチカン放送(日本語電子版)によると、序文と5章の本文、全177節からなるこの勧告で、すべての人が聖性に招かれていることを強調する教皇は、イエスの山上の説教の「真福八端」を聖性への道として示し、現代社会において聖性を生きるための秘訣を述べている。


教皇、チリ聖職者による未成年者への性的虐待で謝罪

【CJC】
南米チリでのカトリック聖職者による未成年者への性的虐待問題をめぐり、教皇フランシスコは4月11日までにチリの司教らに宛てた手紙で、「状況の評価と把握において重大な過ちを犯した」と謝罪を表明した。
 また被害者代表3人に直接謝罪する意向も示した。教皇は3人を4月28日に自分の住居『カーサ・サンタ・マルタ』に迎え入れるという。
 教皇はこれまで、虐待を知りながら沈黙してきたとされるフアン・バロス司教をかばう発言をしていた。


20言語で初の聖書訳出、聖書協会世界連盟が年次報告

【CJC】
聖書協会世界連盟(UBS)が、世界の聖書翻訳の状況をまとめた2017年の年次報告書を発表した。世界各地域の聖書協会の事業を集計すると、全体で49言語(話者5億8千万人)に、何らかの形で聖書が届けられたことになる。
 一部分とは言え初めて聖書が翻訳されたのは20言語(話者1400万人)。一方、モザンビーク、ミャンマー、南スーダン、台湾、トルクメニスタン、ベトナムで使用されている7言語で新旧約そろった聖書全巻が完成した。4言語で新約が完成、ヨハネによる福音書など「部分訳」が初めて完成したり、増加したのが9言語。
 さらに、時代に合わせた新しい翻訳の作成や改訂も進められている。2017年は2言語で新旧約聖書、8言語で新約聖書、7言語で聖書の一部が、新しい訳で出版された。また9言語で改訂版聖書が出版され、スタディ版聖書は7言語で出された。
 この他、手話訳聖書や点字聖書の事業も世界中で行われており、近年の技術革新に伴う聖書のデジタル化も進んでいる。
 聴覚障がい者のための手話訳聖書の翻訳も世界で行われている。報告書によると、世界には400以上の手話が存在するが、そのうち聖書が一部でも手話に訳されているのは1割程度しかない。手話を第1言語とする人は世界に7000万人いるとされている。聖書の手話訳は現在、世界で26事業が行われており、さらに新たに10事業が計画、準備段階にある。これらが完成すれば、1290万人の聴覚障がい者が聖書に接触可能となる。
 視覚障がい者のための点字聖書の製作も行われている。UBSによると、世界には約2億8500万人の視覚障がい者がいると推定され、このうち4000万人はまったく目が見えない。点字聖書は44言語で新旧約聖書が完成しており、聖書の一部だけが完成しているのは200言語以上と、手話訳聖書よりも進んでいる。
 ただ点字聖書は新旧約全巻では40冊以上になり、印刷費用も1冊600ドル(約6万4000円)近くになる。音声聖書も普及しているが、点字聖書の需要は依然として高い。UBSは、点字聖書は視覚障がい者が聖書を深く読む最も効果的な方法だとしている。2017年は27の聖書協会で点字聖書に関わる事業が行われ、ガンダ語(ウガンダの主要言語)とカシ語(インドのカシ族の言語)ので、一部分ではあるが初の点字聖書が製作された。
 UBSは、各言語の聖書を電子データで保存し共有する『デジタル聖書図書館』(DBL)を進めている。2033年までに世界のすべての言語の聖書を電子データで保存することを目標としており、テキストデータは昨年までに1269言語1735訳が集まった。また、音声データは前年と比べて3倍も増え、732言語1078訳が集まった。DBLに保存された聖書のデータは、米国聖書協会が運営する聖書検索サービス「バイブルサーチ」や無料聖書アプリ「ユーバージョン」(英語)などで利用されている。
 世界には現在、7079言語(話者76億人)が存在する、とUBSは推定している。このうち674言語(同54億人)で新旧約聖書が、1515言語(同6億3100万人)で新約聖書が完成している。また1135言語(同4億600万人)では、聖書部分訳が刊行されている。しかし、3773言語(同2億900万人)ではなお聖書が翻訳されていない。


ロシア保安庁がサイエントロジー教会指導者を資金洗浄で起訴

【CJC】
ロシア連邦保安庁サンクトペテルブルク市局は宗教団体『サンクトペテルブルク・サイエントロジー教会』の指導者1人を起訴したと発表した。
ロシア・メディア『スプートニク』(日本語電子版)が報じた。
 捜査担当者は、同団体が2013年から16年にかけてサービスの対価として2億7600万ルーブル(約5億円)を違法に取得した証拠を得た。
 逮捕状の発行申請書は、過激主義的だと以前判決が出た出版物を同団体のメンバーが出版していることを理由に、『サンクトペテルブルク・サイエントロジー教会』を過激団体だとしている。
 メンバーは違法な企業活動によって得た資金を洗浄していたという。少なくとも1700万ルーブルと、現金で得られた1億4000万ルーブルが資金洗浄されたとみられる。


韓国プロテスタント信者半数弱は「他の宗教にも真理がある」

【CJC】
韓国プロテスタント信者800人を対象に行われたアンケート調査の結果、回答者の47・2%が「他の宗教にも真理がある」と考えており、また「他の宗教や教えも善だ」と考える信者も58%に上ることが分かった。朝鮮日報(日本語電子版)が報じた。
 これらの結果は、韓国キリスト教社会問題研究院「社会問題に対するプロテスタント信者の認識」(2018年度版)で4月9日公表された。
 プロテスタント信者の45・6%が「救いはキリスト教にしかない」と回答したが、一方で「他の宗教や教えにも救いはある」との回答も28・4%2に達した。また20・1%は「聖書にも間違いがあり得る」と回答した。「同性愛は罪か」との質問に「そう思う」との回答は53・5%だった。



《メディア展望》

各紙は年末・年始特別態勢で、今信は休みます。
  • カトリック新聞(4月15日)http://www.cwjpn.com
  • ★イスラエルのエリトリア難民=カトリックの信仰だけが慰め
    ★教皇の一般謁見講話=ミサ後は神をたたえて
    ★トレビの泉のコイン=カリタスローマが継続管理=貧しい人の希望つなぐ
    ★ベトナム人司牧者研修会=技能実習生の現状学ぶ
    ★熊本地震の被災者とフグ鍋でパーティー=広島教区山口地区の信徒・司祭ら

  • KiriShin(4月11日)http://www.kirishin.com
  • ★“教派愛”は永遠に=「教派擬人化マンガ ピューリたん」=最終回記念sonoさんインタビュー
    ★NCCが第40回総会=新議長に渡部信氏
    ★カルヴァン合同研究発表会=シンポジウムに翻訳者らも参加
    ★賛育会100周年で記念礼拝=「隣人愛」の実践から職員数2千人へ
    ★イースターに教皇メッセージ=「平和の実を求めたい」

  • クリスチャン新聞(4月15日)http://クリスチャン新聞.com
  • ★4/14の窓=グローバルサミット=「世界から世界へ」連携
    ★柔らかく温かな音色に感動・笑顔=救世軍ニューヨーク・スタッフ・バンド大阪公演
    ★心・身体・性守れる環境 日常的に整うスウェーデン=「あなたは悪くないと言って」=ノット・フォー・セール・ジャパン企画「日常に潜む性の搾取から子どもを守るには」
    ★新議長に渡部信氏、新総幹事に金性済氏=日本キリスト教協議会第40回総会
    ★「私には夢がある」=米で銃規制へ数十万人「命の行進」


情報元「(C)世界キリスト教情報サービス」

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