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聖書を読もう!

年間 第32土曜日

マカバイ記 1 3.1~26

3章

1 マタティアの息子、マカバイと呼ばれるユダが、父に代わって立った。

2 兄弟全員、またその父に従っていた者たち全員が彼を助け、進んでイスラエルの戦いを戦い抜いた。

3 民は彼によって、大いなる栄光を受けた。彼は、巨人のように、胸当てを着け、
武具に身を固めて、戦場に臨み、
剣をもって、陣営を守った。

4 その働きは、獅子にも似て、
獲物にほえかかる子獅子のようだ。

5 律法に従わない者たちを
捜し出しては追いつめ、
民を混乱させる者たちを、焼き殺した。

6 律法に従わない者たちは
彼を恐れて縮み上がり、
不法を行う者たちは皆、混乱した。救いの道は彼の手で開かれた。

7 彼は多くの王たちに苦汁をなめさせ、
その働きは、ヤコブを喜ばせ、
彼の名は永久に記憶され、たたえられる。

8 彼はユダの町々を経巡り、
そこに住む不敬虔な者たちを滅ぼし、
イスラエルから神の怒りを遠ざけた。

9 彼の名声は、地の果てにまで及び、
滅びようとしている者たちを呼び集めた。

10 アポロニオスはイスラエルとの戦いに備え、異邦人を召集し、サマリアからは大部隊を集めた。

11 これを知ったユダはアポロニオスを討つために出陣し、彼を破って打ち殺した。多数の敵が深手を負って倒れ、残りの者たちは逃げ去った。

12 兵たちは敵の武具をはぎ取り、ユダはアポロニオスの剣を奪った。彼は終生この剣で戦い抜いた。

13 シリア軍の司令官セロンは、ユダが信仰を共にして戦いに臨もうとする人々を集めて軍隊を編成したことを知り、

14 こう言った。「名をあげるにはまたとない好機だ。王国一の栄誉はおれのものだ。ユダとユダにくみして王の命令をないがしろにする者どもを打ち破ろう。」

15 彼は出陣した。彼を助けてイスラエルの子らに復讐をしようとする不敬虔な者どもの強力な群れがこれに加わった。

16 セロンはベト・ホロンの上り坂にさしかかった。ユダは彼を捕らえようと一握りの兵を引き連れて出撃した。

17 しかしこの兵たちは、大部隊が彼らを目がけて迫って来るのを見てユダにこう訴えた。「この人数で、どうしてこれほど強力な大軍を相手に戦えましょうか。それにわたしどもは今日は何も食べていないので、力もなくなっています。」

18 ユダは言った。「少人数の手で多勢を打ちのめすこともありうるのだ。天が救おうとされるときには、兵力の多少に何の違いのあるものか。

19 戦いの勝利は兵士の数の多さによるのではなく、ただ天の力によるのみだ。

20 敵はおごり高ぶり、不法の限りを尽くして我々を妻子ともども討ち滅ぼし、我々から略奪しようとやって来ている。

21 しかし、我々は命と律法を守るために戦うのだ。

22 天が我々の目の前で敵を粉砕してくださる。彼らごときにひるむことはない。」

23 こう語り終えると、ユダは敵陣に不意打ちをかけ、セロンとその軍勢を打ち破り、

24 ベト・ホロンの下り坂から平野まで追撃して八百人を倒した。生き残った敵はペリシテの地に逃げ込んだ。

25 ユダとその兄弟に対する恐怖の念が広まり、恐怖が周囲の異邦人たちを震え上がらせた。

26 その名は王の耳にまで達し、ユダの戦いぶりが異邦人の間でも語りぐさになった。

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