聖書を読もう!
年間 第27主日
シラ書 1.1~20
1章
1 すべての知恵は、主から来る。主と共に永遠に存在する。
2 浜辺の砂、雨の滴、
永遠に続く日々、
だれがこれらを数え尽くしえようか。
3 天の高さ、地の広さ、
地下の海、知恵の深さ、
だれがこれらを探りえようか。
4 知恵は、他のすべてのものに先立って造られ、
その悟る力も、永遠の昔から存在している。
5 〔知恵の泉は、いと高き所にいます神の言葉、
知恵の歩みは、永遠の掟。〕
6 知恵の根源が、だれに示されたであろうか。その巧みさを、だれが知りえたであろうか。
7 〔知恵がもたらす知識を、だれが見たであろうか。知恵がもたらす豊かな経験を、
だれが理解したであろうか。〕
8 知恵ある方はただひとり、いと畏き方、
玉座に座っておられる主である。
9 主御自身が知恵を造り、
これを見て、価値あるものとされ、
造られたすべてのものの上に知恵を注がれた。
10 主は、すべての人々に分に応じて知恵を与え、
主を愛する者には惜しみなくそれを与えられた。〔主を愛することこそ、輝かしい知恵。主は、御自分を示すために、知恵を分け与え、
こうして彼らは主を見るようになる。〕
11 主を畏れることは、誉れと誇り、
幸せと喜びの冠である。
12 主を畏れることは、心を楽しませ、
喜びと、幸福と、長寿をもたらす。〔主を畏れることは、主からの賜物、
それによって愛の道を歩むことができる。〕
13 主を畏れる人は、幸せな晩年を送り、
臨終の日にも、主から祝福を受ける。
14 主を畏れることは、知恵の初めである。知恵は、主を信じる人たちに
母の胎内にいるときから与えられている。
15 知恵は、人々の間に揺るぎない基を据え、
人々は、幾世代にもわたってそれに信頼を置く。
16 主を畏れることは、知恵に満たされること、
人々は、知恵の果実に陶酔し、
17 彼らの家は、すべて望むもので満たされ、
そのすべての倉は、知恵の産物で満ちあふれる。
18 主を畏れることは、知恵の冠、
平和の花を咲かせ、健康を保たせる。〔主への畏敬と知恵こそは、
平和をもたらす神の賜物、
神を愛する者に誇りは増し加わる。
19 主はこれを見て、価値あるものとされた。〕
知恵は、知識と悟りを雨のように注ぎ、
知恵を保つ者の栄誉を高める。
20 主を畏れることは、知恵の根源、
そこから生え出る枝は、長寿である。