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聖書を読もう!
年間 第29木曜日
シラ書 38.24、27~32、34b~39.10
38章
 24 学者の知恵は、余暇があって初めて得られる。実務に煩わされない人は、知恵ある者となる。
 27 職人や職人頭も同じだ。彼らは昼夜を分かたず仕事に励む。印章を彫り込む人々、
 さまざまな下絵書きに没頭する者も同じだ。彼は本物そっくりに表現しようと精魂を傾け、
 夜も寝ないで仕事を仕上げる。
 28 鉄床のそばに座るかじ屋も同じだ。彼は鉄の細工物を一心に見つめる。熱風で体はやけどを負うが、
 炉の熱にあてられながら、懸命に仕事をする。彼の耳には、金づちのやかましい音が鳴り響き、
 目は器の形に注がれる。彼は仕事を完成させようと精魂を込め、
 夜も寝ないで見事に仕上げる。
 29 仕事場に腰を据える陶器職人も同じだ。彼は足でろくろを回す。常に仕事に熱中し、
 その作品を数える。
 30 彼は足で粘土をこねて、固さを除き、
 手でそれを形づくる。上塗りをかけて仕上げるのに精魂を込め、
 夜も寝ないで、窯を掃除する。
 31 これらの人々は皆自分の腕に頼り、
 それぞれ、自分の仕事には熟練している。
 32 彼らなしに、町は成り立たず、
 住み着く人も、行き来する人もいない。しかし、彼らは民の会議では意見を求められず、
 34 彼らの願いは、仕事を全うすることにある。しかしながら、心を傾けて、
 いと高き方の律法を研究する人がいる。
39章
 1 彼はいにしえのすべての人の知恵を詳しく調べ、
 預言の書の研究にいそしみ、
 2 高名な人々の話を心に留め、
 たとえ話の複雑な道へと分け入り、
 3 格言の隠れた意味を詳しく調べ、
 たとえ話のなぞをじっくり考える。
 4 彼は身分の高い人々に仕え、
 為政者たちの前にも出入りする。見知らぬ人々の国を旅し、
 人間の持つ、善い面、悪い面を体験する。
 5 彼は早起きして、
 自分を造られた主に向かうように心がけ、
 いと高き方にひたすら願う。声を出して祈り、
 罪の赦しをひたすら願う。
 6 偉大なる主の御心ならば、
 彼は悟りの霊に満たされる。彼は知恵の言葉を注ぎ出し、
 祈りをもって主を賛美する。
 7 彼は正しい判断と知識を身につけ、
 主の奥義を思い巡らす。
 8 彼は学んだ教訓を輝かし、
 主の契約の律法を誇りとする。
 9 多くの人々は彼の悟りを褒めそやし、
 彼は永遠に忘れ去られることはない。彼についての記憶は消え去らず、
 その名は代々に生きる。
 10 諸国民は彼の知恵を語り、
 集会は彼の誉れを告げる。
