home>キリスト教入門>聖書を読もう!>年間 第31金曜日

聖書を読もう!

年間 第31金曜日

知恵の書 16.2b~13、20~26

16章

2 あなたは御自分の民には恵みを与え
旺盛な食欲を満たすうずらを
珍味な食物として与えてくださった。

3 まさに食事をしようとしていたあの敵どもは、
送られてきた生き物のあまりの醜さに、
せっかくの食欲さえ失った。それにひきかえ、この民は
しばらくひもじい思いをした後に、
珍味な食物にありついた。

4 圧迫者たちは困窮を味わうことが必要だったが、
この民は、敵がいかに苦しめられたかを
示されるだけで十分だった。

5 動物の恐るべき怒りがこの民を襲い、
彼らがくねった毒蛇にかまれて
滅びようとしたとき、
あなたの怒りは途中でやんだ。

6 彼らは懲らしめられてしばらくの間動揺したが、
あなたの律法の戒めを思い出させる
救いのしるしが与えられた。

7 そのしるしを仰ぎ見た者は、
目に映ったしるしによってではなく、
万物の救い主であるあなたによって救われた。

8 これによってあなたは、敵どもに示された、
御自分がすべての悪から人を救う方であることを。

9 彼らは、いなごとあぶに襲われて死んだ。彼らを救う手だてはなく、
そのような罰は当然だった。

10 しかし、あなたの子らには
毒蛇の牙も勝てなかった。あなたの憐れみが下り、彼らをいやしたからだ。

11 彼らがかまれて、またすぐいやされたのは、
あなたの言葉を思い出させるためだった。忘却の淵に沈められることなく、
あなたの恵みから外されることのないためだ。

12 主よ、彼らをいやしたのは、
薬草や塗り薬ではなく、
すべてをいやすあなたの言葉であった。

13 あなたは生死をつかさどる権能をもち、
人を陰府の門まで連れ行き、また連れ戻される。

20 他方、あなたは天使の食物で民を養われ、
神が用意された天のパンを、
民は苦労することなく手に入れた。それはこの上なく美味で、だれの口にも合った。

21 この食べ物は、子らへのあなたの優しさを表し、
それを食べる人の好みに応じて、
望みの味に変わった。

22 雪と氷は火に耐えて解けなかった。それは、雹の降る中で燃え盛る火、
雨の中で輝く火が、
敵どもの収穫を台なしにしたことを、
民に知らせるためであった。

23 それにひきかえ、神に従う人々を養うために、
火は本来の力をさえ忘れてしまった。

24 実に被造物は創造主であるあなたに仕え、
あなたに逆らう者を罰するためには
厳しいものとなり、
あなたに信頼する人を恵むためには
優しいものとなる。

25 それゆえ被造物はあのときもあらゆる形をとり、
万物を賜物によって養うあなたの僕となって、
逆境にある人々の望みに応じた。

26 主よ、それはあなたの愛された子らが
学ぶためであった。人を養うのはもろもろの収穫物ではなく、
信じる人を守るあなたの言葉であることを。

▲ページのトップへ