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聖書を読もう!

年間 第31主日

知恵の書 8.1~21

8章

1 知恵は地の果てから果てまでその力を及ぼし、
慈しみ深くすべてをつかさどる。

2 わたしは若いころから知恵を愛し、求めてきた。わたしの花嫁にしようと願い、
また、その美しさのとりこになった。

3 知恵は神と共に生き、その高貴な出生を誇り、
万物の主に愛されている。

4 知恵は神の認識にあずかり、
神の御業を見分けて行う。

5 人生において富が望ましい宝であるなら、
すべてを造る知恵より富むものがあるだろうか。

6 知性がものを造り出すというのなら、
万物の中で知恵にまさる造り手がいるだろうか。

7 だれか正義を愛する人がいるか。知恵こそ働いて徳を得させるのだ。すなわち、節制と賢明、
正義と勇気の徳を、知恵は教えるのである。人生にはこれらの徳よりも有益なものはない。

8 だれか幅広い体験を望む人がいるか。知恵こそ過去を知り、未来を推測し、
言葉の理解や、なぞの解釈に秀でており、
しるしや不思議、
季節や時の移り変わりを予見する。

9 わたしは、知恵と一緒に暮らそうと考えた。知恵が、善を勧めてくれ、
悩みや苦しみを慰めてくれることを
知っていたからである。

10 知恵のお陰でわたしは人々から誉れを受け、
若くても長老たちに尊敬される。

11 裁くときにはその鋭さを認められ、
権力者たちからは驚嘆の眼を向けられる。

12 わたしが黙れば人々は待ち、
声をあげれば耳を傾け、
長く話しても、手を口に当てて聞き入る。

13 わたしは知恵によって不滅を得、
後の世代にいつまでも記憶される。

14 わたしは諸国民を治め、国々を服従させよう。

15 残忍な王たちもわたしのことを聞いて恐れる。わたしは人々の間では恵み深く、
戦いのときは勇敢な者と見なされる。

16 わが家に戻れば知恵のお陰でくつろげる。知恵とのつきあいには苦さがなく、
知恵と共にある生活には苦労がない。それどころか、満足と喜びが味わえる。

17 わたしはこう考えて、
心の中で思い巡らした。知恵と縁を結べば死を免れ、

18 知恵と交わす愛には優れた楽しみがあり、
その手の業には量り難い富があると。また、知恵と語り合うことこそ賢明であり、
知恵と言葉を交わすことこそ名誉であると。そこでわたしは、
知恵をわがものにしようと巡り歩いた。

19 わたしは気立ての良い若者で、
善良な魂を恵まれていた。

20 いやむしろ、善良だったので、
わたしは清い体に入った。

21 わたしは知っている。神がくださるのでなければ、
知恵を得ることはできないことを。恵みの与え主を知るのは、賢明なことである。そこでわたしは主に向かい、
心の底からこう祈った。

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