聖書を読もう!
降誕節 1月3日
雅歌 5.2~6.3
5章
2 眠っていても
わたしの心は目覚めていました。恋しい人の声がする、戸をたたいています。「わたしの妹、恋人よ、開けておくれ。わたしの鳩、清らかなおとめよ。わたしの頭は露に
髪は夜の露にぬれてしまった。」
3 衣を脱いでしまったのに
どうしてまた着られましょう。足を洗ってしまったのに
どうしてまた汚せましょう。
4 恋しい人は透き間から手を差し伸べ
わたしの胸は高鳴りました。
5 恋しい人に戸を開こうと起き上がりました。わたしの両手はミルラを滴らせ
ミルラの滴は指から取っ手にこぼれ落ちました。
6 戸を開いたときには、恋しい人は去った後でした。恋しい人の言葉を追って
わたしの魂は出て行きます。求めても、あの人は見つかりません。呼び求めても、答えてくれません。
7 街をめぐる夜警にわたしは見つかり
打たれて傷を負いました。城壁の見張りは、わたしの衣をはぎ取りました。
8 エルサレムのおとめたちよ、誓ってください
もしわたしの恋しい人を見かけたら
わたしが恋の病にかかっていることを
その人に伝えると。
9 あなたの恋人はどんなにいいひと
だれにもまして美しいおとめよ。あなたの恋人はどんなにいいひと
こんな誓いをさせるとは。
10 わたしの恋しい人は
赤銅色に輝き、ひときわ目立つ。
11 頭は金、純金で
髪はふさふさと、烏の羽のように黒い。
12 目は水のほとりの鳩
乳で身を洗い、形よく座っている。
13 頬は香り草の花床、かぐわしく茂っている。唇はゆりの花、ミルラのしずくを滴らせる。
14 手はタルシシュの珠玉をはめた金の円筒
胸はサファイアをちりばめた象牙の板
15 脚は純金の台に据えられた大理石の柱。姿はレバノンの山、レバノン杉のような若者。
16 その口は甘美、なにもかもわたしを魅惑する。エルサレムのおとめたちよ
これがわたしの恋する人、これがわたしの慕う人。
6章
1 あなたの恋人はどこに行ってしまったの。だれにもまして美しいおとめよ
あなたの恋人はどこに行ってしまったの。一緒に探してあげましょう。
2 わたしの恋しい人は園に
香り草の花床に下りて行きました。園で群れを飼い、ゆりの花を手折っています。
3 恋しいあの人はわたしのもの
わたしは恋しいあの人のもの
ゆりの中で群れを飼っているあの人のもの。