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ここが知りたい キリスト教への25の質問
- 著者:百瀬 文晃
- 定価:本体1,500円+税
- B6判 並製 284ページ
- ISBN978-4-7896-0821-3 C0016
わたしたちはキリスト教のことを、信じていたり、馴染みがあったり、文学作品で読んだり、さまざまな形で「知っている」と思います。
しかし、「知ってるよ。でもさあ……」と続いてしまうことも、ありがちですね。
この度、キリスト教放送局日本FEBCによせられた質問の中から、毎週一つを半年にわたって取り上げた「神父さま、こんなこと聞いてもいいですか?」と題する番組のQ&Aを、読みやすい本にして出版いたしました。
著者の百瀬文晃神父は、高名な神学者でいらっしゃいます。
しかし、高名な神学者である前に、わたしたちと同じ”人間”を生きていらっしゃいます。
わたしたちと同じ道を歩き、しかし、道の先をしっかと見つめ、後に続くわたしたちが道に迷うことがないようにと道しるべを示してくださいます。
そんな百瀬神父と、そのすばらしい人間性によって福音を告げ知らせ続けてくださっているパーソナリティ吉崎恵子さんによる、やさしく、わかりやすく、奥が深い問答集です。
わたしたちはたいてい、自分自身が立っている世界、自分の知っている世界にさまざまなことを落とし込んで、自分自身の知識や概念によって物事を考えます。
そしてこう言います。
「でも、実際それって、もう古い時代の遺物じゃナイ? 現代的価値観ってヤツを組み入れて考えないと」
しかし、百瀬神父の回答は一貫して、物事のもっと奥深くにあるものを見据えています。
過去の価値観、現代的価値観……それよりももっと根源であるところの、”普遍的な”神さまの価値観を、この地面を踏みしめながら一つひとつ手繰り寄せてくださいます。
「洗礼ってそんなに大切?(Q.3)」
教会で暮らしていて、よく聞かれるこの疑問の項目を少し抜粋してみます。
まず、「洗礼の意味は?」というところから始まり、洗礼を受ける時期、洗礼を受けて何が変わるのか…。クリスチャンホームにおける幼児洗礼、幼児洗礼コンプレックスについても分かち合いが続きます。
「つまり、洗礼はイエス・キリストへの信仰を公に告白して、神の子としてのいのちをいただいて、新しい生き方をすることです。」
「洗礼を受けてキリスト者になるということは、(中略)むしろ自分の人生をそれに賭けるということです。」
「これは、ただ単に個人の問題ではありませんから、やはりご家族にも了承を得ておいたらよいと思います。」
「神さまは、弱い人間をご自分の救いの業としてお使いになるのですね。ですから、もし、自分が洗礼を受けるように召されたならば、それは、ただ自分に喜びを取っておくのではなくて、それを今度は他の人たちと分かち合うのです。神さまの道具として働かせていただく、ということです。」
一つの質問に対して、さまざまな視点や立場からの回答を組み立ててくださいます。
ここで取り上げられた質問は、どこかの誰かからのお手紙かもしれません。
しかしその回答は、百瀬神父と吉崎さんの掛け合いによって、すべての立場にいるわたしたち一人ひとりに向かいます。
もちろん、気楽なQ&Aとして、気になるテーマ、項目からお読みください。
しかし、すべてを通して読み終わるころには、イエス・キリストがのこしてくださった道しるべが掘り起こされ、新たな輝きをもってわたしたちに呼び声を聞かせることでしょう。
イエスという人間に、三位一体という一つの神のはたらきに、出会ってみよう。出会いなおしてみよう。神と共に生きる日常の再発見がはじまります。