聖人カレンダー
11月12日 聖ヨサファト司教殉教者
1580年ごろ-1623年
ヨサファトは、ポーランドのウラジミルで生まれた。当時はローマ教会(カトリック)とロシア正教会との合同運動が起こっていて、ヨサファトの父はローマ教会に属していた。ヨサファトは、ヴィルノの商人見習いとして働いたが、彼の興味は商売よりも教会のことに向けられていた。そしてイエズス会の司祭と出会い、修道者になることを決意し、1604年に聖バジリオの修道会に入り司祭となった。彼の説教はすばらしく、人びとを感動させ、カトリックと一致するように導いた。
1617年にポロツクの大司教に選ばれた後も、合同運動に力を注ぎ、この運動に反対する人びとから、幾度も命を襲われたが、それにも屈せず熱心に続けた。彼は、いつも「あなたたちの牧者として小羊のために喜んで命をささげます。教会の一致のために……」と言っていた。この言葉のとおり、彼は反対者から暴行を受け、殺された。彼は、教会一致の使徒と呼ばれている。