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聖人カレンダー
12月13日 聖ヒラリオ司教教会博士
315年ごろ-367年
ヒラリオは、フランスのポアティエの貴族の家に生まれた。哲学と修辞学を学んでいたが、あるとき聖書を読んだことから回心し、キリスト教徒となった。359年にポアティエの司教が亡くなると、後継者としてヒラリオが任命された。
当時は、アリウス派の異端が広まり、ローマ皇帝コンスタンチヌス2世の支持を得ていた。正当信仰の擁護を主張したヒラリオは、そのために小アジアに追放された。そこで東方の神学を学び、アリウス派の不合理を研究・分析し、明確にした。360年、フランスに戻ってからもアリウス派の異端と闘い、その生涯をささげた。ヒラリオは、説教や著書だけでなく、自らの生活をもって人々を信仰に導いた。
ヒラリオはギリシャ神学を西方に取り入れ体系化した人として、後の神学の模範とされている。彼は、アリウス派の異端と闘ったアタナシウスと並び、「西方のアタナシウス」とも呼ばれている。