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祭服(vestments)・・・アルバ(alba)、ストラ(stola)

祭服は、ミサの挙式、秘跡の授与、行列、祝別式、その他司祭としての公の勤めを行う際に着用する特別の服装のことです。その起源は、アロンが祭式用の衣服を着用したことにはじまると言われています。

アルバ(alba)

アルバ

アルバは、祭服の中で最も基本的なもので、すべての奉仕者に共通した祭服です。白い布地で作られた長い下着です。

古代ギリシアやヨーロッパにおいて、アルバは足首まである長いトゥニカ(下着)で、男女を問わず着用していました。しかし、短い下着の方が実用的であったため、次第に短いものになり、4世紀ごろに教会の典礼儀式においてのみ使用されるようになっていきました。

中世には、絹や金、銀などの刺繍(ししゅう)が施されていましたが、16世紀ごろにはレースを用いるようになりました。

アルバは、キリストの十字架の死によって取り戻された純白な清らかな心を象徴していますので、装飾も単純で少なめの方がよいとされています。布地は麻が望ましいです。

ストラ(stola)

ストラは、叙階された者の権威を表すもので、細長い帯状のものです。

4世紀ころから、祭服の一部として使われはじめました。感謝の祭儀を挙式する際に司教、司祭、アルバの上から首の周りにストラをかけ、助祭はこれを左肩からたすき状にかけます。

ストラの長さは、2m30cmか2m60cm 、幅は12cmから25cmで、ストラの色は4色あり、典礼暦によって変わります。

紫のストラ 白のストラ 緑のストラ 赤のストラ


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