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教皇ヨハネ・パウロ2世へのオマージュ -ウンベルト・ステファネッリ写真展-

2008/09/12

「見よ、わたしは戸口に立って、たたいている」(ヨハネの黙示録3章20節)

ステファネッリ写真展

イタリアの若い写真家ウンベルト・ステファネッリは、2006年から世界各地で巡回写真展を行っていますが、日本にもやってきました。9月13日(土)~9月27日(土)東京・九段のイタリア文化会館のエキシビションホールで、10月2日(木)~10月10日(金)南青山のセピア絵画館B1FのH.A.C.GALLERYで開催されます。

ステファネッリ写真展 ステファネッリ写真展
イタリア文化会館 イタリア文化会館入り口

9月12日(金)の夜、イタリア文化会館の会場で、オープニング・セレモニーが行われました。展示されている写真40点は、亡くなられた前教皇ヨハネ・パウロ2世へのオマージュです。世界を旅した教皇にちなみ、ステファネッリ氏が撮影した世界の子どもたちの写真と、若者たちが大好きだった教皇ヨハネ・パウロ2世の死を知らせる新聞記事が融合した、シンボリックで、メッセージ性のある作品となっています。

イタリア文化会館館長のあいさつにつづき、ステファネッリ氏のことば、H.A.C.GALLERYさんのごあいさつ、その後乾杯をして、この写真展をお祝いしました。

ステファネッリ写真展 ステファネッリ写真展
あいさつするイタリア文化会館 館長(右)と
ステファネッリ氏
展示を見る人びと

 
新聞の見出しと子どもたちの写真のオマージュということですが、どのように制作されたのですか?

2005年4月2日夜9時37分、教皇ヨハネ・パウロ2世が亡くなりました。翌朝、新聞を買いにエディコラ(新聞や雑誌などを売っているキヨスクのようなもの)に行きました。並んだ各紙を見たとき、パウロがダマスコに行く途中、突然光を受けたと同じような衝撃のようなものを自分も感じ、「あ、これだ!」と思いました。神の照らしをいただいたような……。

手法は、アクリル絵の具で色をつけた紙を下地とし、そこにヨハネ・パウロ2世の新聞記事がコラージュされています。子どもたちの写真は、今まで12年間にわたっていろいろと回った国の子どもたちと、自分の子、友人の子で、ポラロイド写真です。ポラロイドの処理技術を使って、プリントのゼラチン状態の皮膜が手作業で転写されています。これらの作品は、写真集にもなっていています。

ステファネッリ写真展

 
タイトルと子どもたちとの関係は?

新聞の見出しが、作品のタイトルになっています。タイトルと子どもたちの写真との関係性は論理的なものではなく直感です。

 
次のプロジェクトは?

同じ40点の作品数で、テーマは娼婦です。新聞の切り抜きは、金銭的なことに関する記事を集め、聖書の中の姦淫の女がイエスから罪をゆるされる場面から、「罪のない人はだれ?」です。お金のために体を売ることは、女性だけでなく男性でもあると思います。いろいろな状況のもとで、体を売らざるをえない人びとと、それを買う人がいる社会を表現したいと思います。

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社会性の深いメッセージを発信する作品です。子どもたちの写真も、ほほえましい笑顔というより、大人のような真剣な顔の子どもたちが多く、「生きる」ことが伝わってくるような感じです。聖書の場面が背景にあり、ステファネッリ氏の祈りが込められているようです。

イタリア文化会館 webサイト
  http://www.iictokyo.esteri.it/IIC_Tokyo  
H.A.C.GALLERY webサイト
   http://www.hacgallery.com/into.html  

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