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こんなとこ行った!
みなと・9条の会 歴史的な「イラク派兵違憲判決」から学ぶ
2008/11/12
11月4日(月)、JR田町駅の近くにある男女平等参画センターのリーブラホールで、「みなと・9条の会」が開催されました。今回は「劣化ウラン廃絶みなとネットワーク」との共催で、「憲法9条 世界平和の大きく翔たく」と題し、ドキュメンタリー「ジャーハダ -イラク民衆の戦い-」の上映と、「歴史的な“イラク派兵違憲判決”から学ぶ」というテーマで、名古屋高裁が出した判決の内容とその意味について、弁護団の川口創弁護士からお話を伺いました。
ドキュメンタリー「ジャーハダ -イラク民衆の戦い-」の上映
「ジャーハダ」とは、「ファイト!」とか「闘う」という意味のアラビア語です。映画は5つの章から構成されています。第1章:あふれ出す難民、第2章:生物化学兵器使用疑惑、第3章:民営化される戦争、第4章:ムラート君を救え、エンディング:ファイト! 闘う君の唄を、です。

今も、イラクには米軍を中心に多国籍軍が滞在しています。住む場所を追われる人々が隣国へ脱出しようとするのですが、宗教や言語の違いから行く手を阻まれ、最終的にヨルダンを目指すようになったことや、米軍の生物化学兵器の使用を裏付けるような、住民や子どもたちの痛々しい姿が映し出されていきました。イラク戦争は「もっとも民営化された戦争」と言われていますが、民間軍事会社の実態もわかりやすく説明されていました。テレビでは流すことができない、子どもたちを中心とした痛ましい映像が心を打ちます。ムラート君は、爆撃にあい、広範囲のやけどと右目失明という瀕死の傷を受けました。家族の必死の努力で、大きな病院に移送して手術を受け、一命を取り留めることができました。今では歩くことができるまでに快復して、元気な笑顔を見せてくれています。
「何のための戦争なのか?」「なぜ、今も米軍が滞在しているのか?」一日も早い、多国籍軍の撤退を求めます。
講演:歴史的「イラク派兵違憲判決」から学ぶ
講師:イラク訴訟弁護団事務局長 川口創 弁護士
川口弁護士は、弁護士になって2年目の31歳のときに周囲の弁護士に呼びかけ提訴しました。「イラク特措法に基づくイラク及びその周辺地域への自衛隊派遣によって、“平和的生存権や武力行使をしない日本に生存する権利”などを侵害されたとして、自衛隊派遣をしてはならないこと、及び自衛隊派遣が憲法9条に反し違憲であること」などを求めました。川口弁護士たちは、それはそれはたくさんのことを調べ、膨大な資料を裁判所に提出したそうです。
これに対し名古屋高等裁判所は、2008年4月17日、「自衛隊をイラク及びその周辺地域に派遣したことは、違憲である」という歴史的な内容を判決文の中で明言しました。
その後、川口弁護士らは日本各地で報告会をし、その数は210件に及ぶそうです。今回のお話でも、「講師のお話を聞いて終わりということではありません。はい、今日は講師養成講座です!」と言われ、聞いているわたしたちが、今度は講師として、この違憲判決の内容を周囲に広げていくための養成講座だと言うのです。質問されたり、朗読に指名されたりと、活気あふれる会場となりました。「この報告会の運動はいつまで続けるのでしょうか? 自衛隊が撤退するまで続けるのです」。
今回の判決の画期的なことは、憲法9条1項に対しての判決だという点です。今までもいくつかの判決がありましたが、どれも2項に関するものであり、地方裁判所から上の裁判所に行って負けてしまいました。今回は高裁の判決なので判例となり、今後同じような内容の裁判に大きな影響を与えるものになるということです。
イラク戦争がはじまったとき、多国籍軍に参加したのは41か国でしたが、イラク攻撃への国際的な批判が高まる中、次第に参加国は少なくなり、判決のときには米国、英国、日本を含め21か国になっています。
イラク特措法は、自衛隊派遣を非戦闘地域に限定しました。自衛隊はC-130H輸送機3機で週4回から5回、クェートのアリ・アルサレム空港からバグダッドの空港へ多国籍軍の兵士や物資を輸送しています。それらは、人道復興支援のための物資ではありません。バグダッドでは、いまだに戦火が絶えません。昨年は、平均して一日4回の空爆が毎日行われていたことになります。これらのことは、「非戦闘地域に限定したイラク特措法2条3項に違反し、憲法9条1項に違反していると訴えました。わたしたちは、イラク戦争に加担していることになるのです。
「平和的生存権」は、「平和のうちに生きる権利」をわたしたちが有していることを示しています。つまりわたしたちは「戦争や武力行使をしない日本に生存する権利」を有していますが、自衛隊のイラク派兵はこの権利を侵していることになります。
判決文を読みながら川口弁護士は言いました。「この判決は怒りの判決です。政府に対する怒りであり、それをゆるしている国民に対しての怒りです」と。
3,200人の原告団は、1,600人が他県の人で、それぞれが個人として声を上げました。川口弁護士は求めます。「声を上げ続けましょう。コツコツと。小さい運動でいいのです。しかし、コツコツと広げることが大切です!」。
* * * * * * * *名古屋高裁での判決が、これからの平和への道のために大切な試金石となるよう、しっかりと守り見つめていく必要があると思いました。

