アレオパゴスの祈り
アレオパゴスの祈り 2016年 5月 7日
カトリック教会は、5月を聖母マリアにささげられた月、「聖母月」と呼んで、特別にマリアの取り次ぎを願って過ごします。この伝統は、ヨーロッパの春を迎えるお祭りを背景に広まり、18世紀に入ってさかんになりました。マリアは神の母であるばかりでなく、わたしたちの母として、一人ひとりのために祈り、導いてくださいます。
マリアにささげる祈りとして、最も有名なものは、ロザリオの祈りでしょう。15世紀のドミニコ会士、福者アランは、マリアのご出現を受け、「ロザリオの祈りを熱心に唱えるすべての人に、特別な保護と大いなる恵みを約束します」ということばを受けたと言われています。今日はロザリオの祈りをささげて、マリアとともに御父のいつくしみをたたえて祈りましょう。
わたしたち一人ひとりが心に抱いている意向、祈りを必要としている人々を父である神の御手にゆだねて、しばらく思い起こしましょう。
(沈黙)
『カトリック聖歌集』No.373「みさかえの」をお開きください。1番から5番までありますが、ロザリオの各神秘の前に、それぞれ一つずつ歌います。主の祈り、アヴェ・マリアの祈り、栄唱は、先唱者が前半を祈りますので、皆さまは後半を唱えてください。
世界で苦しんでいる人々のため、また祈りを依頼された人々、わたしたち自身の必要のためにも、聖母の取り次ぎを願って祈りましょう。
第一の神秘 主のご復活を黙想しましょう。
『カトリック聖歌集』No.373 1番
主の祈り(1回)、アヴェ・マリアの祈り(10回)、栄唱(1回)
第二の神秘 主のご昇天を黙想しましょう。
『カトリック聖歌集』No.373 2番
主の祈り(1回)、アヴェ・マリアの祈り(10回)、栄唱(1回)
第三の神秘 聖霊降臨を黙想しましょう。
『カトリック聖歌集』No.373 3番
主の祈り(1回)、アヴェ・マリアの祈り(10回)、栄唱(1回)
第四の神秘 聖母の被昇天を黙想しましょう。
『カトリック聖歌集』No.373 4番
主の祈り(1回)、アヴェ・マリアの祈り(10回)、栄唱(1回)
第五の神秘 聖母の戴冠を黙想しましょう。
『カトリック聖歌集』No.373 5番
主の祈り(1回)、アヴェ・マリアの祈り(10回)、栄唱(1回)
ロザリオの祈りの前にわたしたちがささげた意向を、思い起こしましょう。
(沈黙)
聖母が母として、いつもわたしたちを心にかけ、御子イエスに執り成してくださっていることに感謝して、歌いましょう。
『カトリック聖歌集』No.321 1、2番
祈りましょう。
いつくしみ深い神よ、 わたしたちに、 絶えず心とからだの健康をお与えください。 聖母マリアの取り次ぎを願う私たちが、 この世の悲しみを乗り越え、 永遠の喜びを目ざして歩むことができますように。
わたしたちの主イエス・キリストによって。アーメン。
父と子と聖霊のみ名によって。アーメン。
これで今晩の「アレオパゴスの祈り」を終わります。
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