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年間 第3土曜日
創世記 25.7~11、19~34
25章
7 アブラハムの生涯は百七十五年であった。
8 アブラハムは長寿を全うして息を引き取り、満ち足りて死に、先祖の列に加えられた。
9 息子イサクとイシュマエルは、マクペラの洞穴に彼を葬った。その洞穴はマムレの前の、ヘト人ツォハルの子エフロンの畑の中にあったが、
10 その畑は、アブラハムがヘトの人々から買い取ったものである。そこに、アブラハムは妻サラと共に葬られた。
11 アブラハムが死んだ後、神は息子のイサクを祝福された。イサクは、ベエル・ラハイ・ロイの近くに住んだ。
19 アブラハムの息子イサクの系図は次のとおりである。アブラハムにはイサクが生まれた。
20 イサクは、リベカと結婚したとき四十歳であった。リベカは、パダン・アラムのアラム人ベトエルの娘で、アラム人ラバンの妹であった。
21 イサクは、妻に子供ができなかったので、妻のために主に祈った。その祈りは主に聞き入れられ、妻リベカは身ごもった。
22 ところが、胎内で子供たちが押し合うので、リベカは、「これでは、わたしはどうなるのでしょう」と言って、主の御心を尋ねるために出かけた。
23 主は彼女に言われた。「二つの国民があなたの胎内に宿っており
二つの民があなたの腹の内で分かれ争っている。一つの民が他の民より強くなり
兄が弟に仕えるようになる。」
24 月が満ちて出産の時が来ると、胎内にはまさしく双子がいた。
25 先に出てきた子は赤くて、全身が毛皮の衣のようであったので、エサウと名付けた。
26 その後で弟が出てきたが、その手がエサウのかかと(アケブ)をつかんでいたので、ヤコブと名付けた。リベカが二人を産んだとき、イサクは六十歳であった。
27 二人の子供は成長して、エサウは巧みな狩人で野の人となったが、ヤコブは穏やかな人で天幕の周りで働くのを常とした。
28 イサクはエサウを愛した。狩りの獲物が好物だったからである。しかし、リベカはヤコブを愛した。
29 ある日のこと、ヤコブが煮物をしていると、エサウが疲れきって野原から帰って来た。
30 エサウはヤコブに言った。「お願いだ、その赤いもの(アドム)、そこの赤いものを食べさせてほしい。わたしは疲れきっているんだ。」彼が名をエドムとも呼ばれたのはこのためである。
31 ヤコブは言った。「まず、お兄さんの長子の権利を譲ってください。」
32 「ああ、もう死にそうだ。長子の権利などどうでもよい」とエサウが答えると、
33 ヤコブは言った。「では、今すぐ誓ってください。」エサウは誓い、長子の権利をヤコブに譲ってしまった。
34 ヤコブはエサウにパンとレンズ豆の煮物を与えた。エサウは飲み食いしたあげく立ち、去って行った。こうしてエサウは、長子の権利を軽んじた。