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復活節 第3主日
使徒言行録 8.4~25
8章
4 さて、散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡り歩いた。
5 フィリポはサマリアの町に下って、人々にキリストを宣べ伝えた。
6 群衆は、フィリポの行うしるしを見聞きしていたので、こぞってその話に聞き入った。
7 実際、汚れた霊に取りつかれた多くの人たちからは、その霊が大声で叫びながら出て行き、多くの中風患者や足の不自由な人もいやしてもらった。
8 町の人々は大変喜んだ。
9 ところで、この町に以前からシモンという人がいて、魔術を使ってサマリアの人々を驚かせ、偉大な人物と自称していた。
10 それで、小さな者から大きな者に至るまで皆、「この人こそ偉大なものといわれる神の力だ」と言って注目していた。
11 人々が彼に注目したのは、長い間その魔術に心を奪われていたからである。
12 しかし、フィリポが神の国とイエス・キリストの名について福音を告げ知らせるのを人々は信じ、男も女も洗礼を受けた。
13 シモン自身も信じて洗礼を受け、いつもフィリポにつき従い、すばらしいしるしと奇跡が行われるのを見て驚いていた。
14 エルサレムにいた使徒たちは、サマリアの人々が神の言葉を受け入れたと聞き、ペトロとヨハネをそこへ行かせた。
15 二人はサマリアに下って行き、聖霊を受けるようにとその人々のために祈った。
16 人々は主イエスの名によって洗礼を受けていただけで、聖霊はまだだれの上にも降っていなかったからである。
17 ペトロとヨハネが人々の上に手を置くと、彼らは聖霊を受けた。
18 シモンは、使徒たちが手を置くことで、“霊”が与えられるのを見、金を持って来て、
19 言った。「わたしが手を置けば、だれでも聖霊が受けられるように、わたしにもその力を授けてください。」
20 すると、ペトロは言った。「この金は、お前と一緒に滅びてしまうがよい。神の賜物を金で手に入れられると思っているからだ。
21 お前はこのことに何のかかわりもなければ、権利もない。お前の心が神の前に正しくないからだ。
22 この悪事を悔い改め、主に祈れ。そのような心の思いでも、赦していただけるかもしれないからだ。
23 お前は腹黒い者であり、悪の縄目に縛られていることが、わたしには分かっている。」
24 シモンは答えた。「おっしゃったことが何一つわたしの身に起こらないように、主に祈ってください。」
25 このように、ペトロとヨハネは、主の言葉を力強く証しして語った後、サマリアの多くの村で福音を告げ知らせて、エルサレムに帰って行った。