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時を飛ぶUFO

『時を飛ぶUFO』表紙

  • 著者:高橋克雄
  • 画家:岡本 順
  • 定価:各冊 1,300円+税
  • 四六判 上製
  •  
  • 発行:金の星社
ペンションUFOの怪事件 (写真:左)
  208ページ
  ISBN4-323-07053-5 C8093

大統領誘拐の怪事件 (写真:中)
  224ページ
  ISBN4-323-07064-0 C8093

ライオンサファリの怪事件 (写真:右)
  208ページ
  ISBN4-323-07087-X C8093

児童映画・アニメーション作家として著名な高橋克雄さんが、2004年から毎年1冊ずつ刊行された「時を飛ぶUFO」シリーズの全3冊です。

シリーズ名に「時を飛ぶ」という言葉がついているように、古代から中世から未来まで、自由自在に行き来できるUFOに乗って、13歳の昴(すばる)少年と11歳の少女織音、それに愛犬お茶夢(ちゃむ)の大冒険を描いたものです。

まず第1作で、「山国の山奥のそのまた奥の高原」に住んでいる、この兄妹が巻き込まれる26世紀の地球連邦政府のUFOとの冒険。

第2作では、ムーン共和国大統領が自国を救うために協力を願って来て起こる事件とその解決に協力する冒険物語。

第3作は昴少年たちの住む近くにできたサファリの動物たちを救う物語。

この3作ともに共通しているのは、環境問題に対する作者の熱い思いです。お父さんのぜんそくから、都会を離れ、高原でペンションを営むことになった昴の家族たちは、環境問題に関心があり、未来社会のUFOともかかわりを持つようになるのですが、声高に環境問題を説くのではなく、冒険SFとして楽しく読みながら、子どもたちに環境問題を考えさせる良書です。


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