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私の薦めるこの一冊
西洋名画の読み方 ~14世紀から19世紀初頭の傑作177点~
- 著者:パトリック・デ・リンク
- 訳者:内藤憲吾
- 定価:本体3,800円+税
- B5判変形 上製 384ページ
- ISBN978-4-422-70009-0 C0071
- 発行:創元社
日本人は泰西名画が好きな国民とよく言われています。これは、美に対する感受性が豊かだからでしょうか。そのせいで、海外の美術館所蔵の絵画展や、1人の画家の絵を集めた展覧会も大盛況のようです。
実際の絵を見てよく驚くことは、自分が思い描いていたよりその絵が大きかったり、またその逆だったりすることがあります。また、自分の知っていた絵が、大きな絵の1部分にすぎなかったということを知って驚くこともあります。
さらにこれらの絵を見るとき、キリスト教の知識、ギリシア神話の知識などがあれば、もっとよくその絵を味わうことができるのに、という残念な思いを抱く方も多いのではないでしょうか。
本書は、そのような望みにピッタリと応えてくれるものです。14世紀から19世紀初めまでの傑作を177点選び、各絵を見開きページで解説しています。
その解説も、単なる絵の説明ではなく、重要な細部を切り取り、その説明をしています。
1枚の作品全体に、5、6枚の細部描写が取り上げてあり、それぞれが持つ意味と、それが全体の中で示している意味をわからせてくれるものです。
それだけでなく、本書のページを楽しみながら、5世紀間に及ぶ絵画の簡単な流れも学ぶこともできるようになっています。
絵の鑑賞が好きな方は、本書によって、もっと好きになるでしょう。そして、これまで、知らなかったその絵の深さを知って、さらに興味を持つことでしょう。