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私の薦めるこの一冊
第一コリント書の福音 ~新約聖書講解集
- 著者:織田昭
- 定価:定価:本体2,900円+税
- A5判 並製 384ページ
- ISBN978-4-902211-24-5 C3016
- 発行:教友社
『ローマ書の福音』に続く本書は、「コリントの信徒への第1の手紙」のテーマ「十字架のことば」に焦点を当てています。
キリストの十字架を「神の力」と受け止めて、その救いを喜ぶキリスト者たち、しかし、キリストの十字架による死を「愚劣」なものとしか受け止められないユダヤ人たちもいました。
この状況の中で、聖パウロは十字架につけられて、死んだキリストは復活したと宣言します。
「コリントの信徒への第1の手紙」の最初から最後までを43に分けて講話した、織田牧師の講解集です。
牧師さんのお話というと、難しい専門的なものと思いがちですが、当時の社会状況を語り、読者の理解を助けています。
著者はギリシア語の聖書本文から、独自に訳出し、ご自分が、これこそ、パウロが伝えたかった「福音」だというところを力説しています。
ひとつずつの講話の末尾のほとんどに、「研究者のための註」という項目も付けられているのは親切です。