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私の薦めるこの一冊
日常で神とひびく 2
- 著者:柳田 敏洋
- 定価:本体1,400円+税
- 四六判 並製 254ページ
- ISBN978-4-88626-455-8 C0016
- 発行:ドン・ボスコ社
月刊誌「カトリック生活」に連載されていた著者の文章が好評を得、1冊目の『日常で神とひびく』にまとめられました。本書は、それに続くもので、同誌に連載されたものに、今回、書き下ろされたものを加え1冊になったものです。
祈りや瞑想、私たちの霊的生活が、精神的なものだけでなく、体と深いかかわりがあることを、実際の身体のエクササイズを写真入りで示しながら、前書で紹介されました。
本書も、身体と精神の深い結びつきを、著者の体験を通してわかりやすく語ります。
私たちは、自分自身だけでなく、周囲を見回しても、納得できないことだらけです。そのような不条理な出来事を、「神が人となられた」という神秘から説明しています。キリスト教に入る前に耳にしていた仏教的な知識も踏まえながらの説明は、すんなり心に入っていくことでしょう。
さらに、第2章では、著者自身の「ヴィパッサナー」という瞑想体験を語り、第3章では、気づきのエクササイズを具体的に教えています。
「息への気づきのエクササイズ」「疲れに気づき、味わうエクササイズ」「体を感じる気づきのエクササイズ」「いやな音の気づきのエクササイズ」「怒りを見つめるエクササイズ」を実際に体験することによって、いろいろなものから解放されることでしょう。
さらに、第4章では日本的霊性への気づきについて述べ、5章では霊的な心の動きの見分け方について述べています。
本書は、単なる霊性の本ではなく、実際的なエクササイズによって、それを体験しながら自分で深めていくことができるように導いている書ということができるでしょう。