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私の薦めるこの一冊
使徒 ~教会の起源~
- 著者:教皇ベネディクト16世
- 訳者:カトリック中央協議会 司教協議会秘書室研究企画
- 定価:本体850円+税
- 文庫 並製 256ページ
- ISBN978-4-87750-136-5 C0116
- 発行:カトリック中央協議会
教皇は、毎週水曜日に一般謁見をなさいます。これは、誰でも、申し込めば謁見できるというもので、一国の国家元首が、そのようなことをするということはありません。信者に会いたいという教皇ならではのユニークな制度です。
この一般謁見の場で、教皇は話をなさるのが恒例になっています。
本書は、2006年3月15日から2007年2月14日までの、32回分の講話を収録したものです。
第1部では、キリストが使徒を選び、使命を与えられたことについて、また、使徒伝承、使徒継承ということについて話されます。
第2部では、12使徒を一人ずつ取り上げ、彼らについて話しておられますが、その取り上げ方が、ユニークです。
12使徒についての項目は、簡単な聖人伝を読むように目をとおすことができますが、同時に教皇の深い信仰、12使徒について生き生きした人間像を語られる教皇の姿にも接することができます。
ペトロについては、漁師としてのペトロ、使徒としてのペトロ、そして岩としてのペトロと3回に分け、力を込めて話されています。
さらに、ヨハネは、ゼベダイの子としてのヨハネ、イエスの友であり使徒としてのヨハネ、その著作、パトモスでのヨハネと、4回の講話をなさっています。
第3部は、「パウロとキリストの最初の弟子」について書かれています。特に、この第3部は、パウロ年にぜひ、読んでいただきたいものです。