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私の薦めるこの一冊
キリスト教入門Q&A
- 著者:森一弘
- 定価:本体1,600円+税
- A5判 並製 266ページ
- ISBN978-4-902211-30-6 C3016
- 発行:教友社
森一弘司教による「キリスト教入門」にかかわるQ&Aです。
この本は、月刊誌「家庭の友」に2005年1月号~2006年12月号までに連載されていたものに、手を加え、1冊にまとめられたものです。
本書が「キリスト教Q&A」ではないことに、ご注目ください。キリスト教に関するQ&Aならば、他に類似の本も出ていますが、本書は、そうではありません。
第1部は「迷いと苦しみの多い人生の中で」と題し、現代人が抱いている、キリスト教と一見関係ないように思えるいろいろな精神的な苦しみなどにも、著者がていねいに答えたものです。たとえば、「人が信じられなくなった」とか「人は、何のために生きているのですか」とか「宗教を信じるのは、危ない気がするのですが」といような、質問に、通り一遍の回答ではなく、1問1問に誠実に向き合い、答えています。
第2部、第3部は、キリスト教の根幹に関する質問ですが、多くの人は確かにこのようなことに疑問を持っているのだろう、と感じます。
第2部は特に、「キリストは歴史上の人物だったのか、神話の神様か」ということから始まって、神の子とは、神の国とは、という質問などに答えが出されています。
第3部は、特にキリストの十字架と復活に関してです。キリストが神の子なら、なぜ十字架上で死ななければならなかったのか、ということについては、最初はなかなか分かりにくいものです。
目次をご覧になり、今、自分がどういうことを知りたいのか、ということで、ページを開いてみても役立ちますし、読者の方が、最初から読んでいくのも興味深く、確かに、キリスト教の入門講座に参加したように感じられるかもしれません。