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私の薦めるこの一冊
使徒的勧告 愛の秘跡
- 著者:教皇ベネディクト16世
- 翻訳者:カトリック中央協議会 司教協議会秘書室研究企画
- 定価:本体1,000円+税
- 四六判 上製 176ページ
- ISBN978-4-87750-138-9 C0016
- 発行:カトリック中央協議会
2005年10月2日から23日まで、「聖体-教会生活と宣教の源泉と頂点」というテーマで、バチカンにおいて、第11回世界代表司教会議(シノドス)通常総会が開催されました。
このシノドスは、教皇ベネディクト16世が、教皇に選出されて初めて開催されるものでした。
シノドスにおいては、教皇ご臨席のもと、テーマに沿って討議がなされ、出席した司教たちによって最終文書が書かれ、これが教皇に提出されます。この文書をご覧になり、教皇が、訂正したり、加筆なさったりした上で、ご自分の名前で「使徒的書簡」として発表されるのです。
ですから、今回も、そのようなプロセスを踏んで、2007年2月22日付けで発布されたものです。
内容は3部に分かれ、第1部は「聖体-愛すべき神秘」、第2部は「聖体-祝うべき神秘」、第3部は「聖体-生きるべき神秘」として、聖体の教義的な面、典礼的な面、生活とのかかわりの面のそれぞれから深められています。
教皇ベネディクト16世の最初の回勅は、『神は愛』でしたが、トマス・アクィナスが聖体について定義した言葉「愛の秘跡」を書名につけました、と教皇はおっしゃっています。
本書は、聖体についての教会の信仰を著しており、個人としても、教会のグループなどにおいても、黙想、勉強会で使うことができますし、さらに、聖体祭儀(ミサ)を深め、聖体と生活のつながりについて学ぶためにふさわしいものといえます。
教会生活と宣教の源泉と頂点である聖体について語る本書は、聖体に関する実践的な勧告、指針を含んでいますので、典礼のインカルチュレーション、エキュメニカルな対話などについて考える上で、基準となるものとして、司教、司祭、奉献生活者、信徒のすべてに読むように勧められているものです。