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私の薦めるこの一冊
二十一世紀キリスト教読本 ~福音は日本の土壌で実を結ぶ~
- 著者:川村信三
- 定価:本体1,600円+税
- 四六判 並製 286ページ
- ISBN978-4-902211-37-5 C3016
- 発行:教友社
本書のタイトルが「読本」となっているからでしょうか、装丁も、割り付けも、大昔の教科書のようであり、古めかしさを感じます。
しかし、本書のタイトルが「二十一世紀キリスト教」と銘打っているように、著者である著者の体験を折り込みながら、入門講座、復習のどちらにも役立てるように配慮されて、編集されています。
著者は、2003年4月より上智大学神学部おいて文学部史学科准教授として、日本近世史ゼミ、東西文化交渉史、中・近世から近現代ヨーロッパ・キリスト教史の各講座を担当しておられる川村信三師です。
本書は、カトリック教会でよく受ける質問に、回答する意図で書かれています。確かに、「ゆるしの秘跡」や「エクソシスト(悪魔払い)」「生命の尊さ」などについて、よく説明がなされており、要理教授をする人々の役にも立つものとなっています。
また、ペトロ岐部を題材にした殉教の話なども書かれた今の日本人の感性にうったえる一冊です。