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私の薦めるこの一冊
解説「ヨハネ福音書・ヨハネの手紙」
- 著者:レイモンド・ブラウン
- 監訳者:湯浅 俊治
- 訳者:田中 昇
- 定価:本体2,600円+税
- A5判 上製 232ページ
- ISBN978-4-902211-40-5 C3016
- 発行:教友社
著者レイモンド・ブラウンは、著名なアメリカの聖書学者であり、特に、ヨハネ研究家としては、随一の方です。
著者は、ヨハネ福音書の注解書と、ヨハネの手紙に関する注解書という大著を、1966年から1982年にかけて出版していましたが、著者自身が、より多くの読者を対象としたコンパクトな注解書にまとめました。
本書は、この完結にまとめられた注解書を翻訳したものです。
第1の特徴として挙げられるのは、一つひとつのことばの注解ではなく、1段落、あるいは、1つの説話ごとにまとめられて解説されているということです。
ですから、注解書は読むのが大変で、と感じておられる方にも、気楽にページを開けることができ、ひとまとまりずつの解説なので、意味も把握しやすくなっています。
第2の特徴は、「ヨハネ福音書」と、ヨハネの手紙の注解の前に「概説」が置かれていますので、まず、その書全体を把握してから、各部分を理解するように配慮されています。
第3の特徴として、付録として、「カトリック教会におけるヨハネ福音書とヨハネの手紙の朗読配分」と、「振り返りと討論のテーマ」があることです。1人で、またグループで勉強会などで利用できるありがたい付録となっています。
「ヨハネ福音書」は難しいものと思いこんでいる方にも、ぜひ読んでいただきたい書です。