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私の薦めるこの一冊
終身助祭~養成基本要綱・役務と生活のための指針~
- 著者:教皇庁 教育省/教皇庁 聖職者省
- 訳者:日本カトリック終身助祭養成委員会
- 定価:本体1,800円+税
- B6判 並製 184ページ
- ISBN978-4-87750-149-5 C0016
- 発行:カトリック中央協議会
「助祭職」は古代教会において成立し、特にミサのなかで司教、司祭を補佐し、共同体の信徒に仕える役目を果たしてきました。中世以降、司祭が叙階の秘跡を受ける前の役務としてとらえられていましたが、トリエント公会議以降、司祭ではなく「助祭」として生涯を教会のためにささげる「終身助祭職」の重要性がさけばれるようになりました。この奉仕職は、第2バチカン公会議によって再興しました。
日本でも、いくつかの教区で終身助祭たちが活動しており、これからの活躍が期待されています。
この書は「終身助祭」の歴史的、司牧的な面を考慮しながら、志願者の養成、実際に役務をどのように果たしていくかなど、生活の指針について述べています。助祭が教会の中で「交わりと奉仕」のために呼ばれており、他者との関わりにおいて、キリストの愛を証しすることの大切さが語られています。
「助祭職」を志す人だけではなく、信徒たちが読み、学ぶことによって、より深く彼らを理解し協力するために、ぜひお薦めしたい一冊です。