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私の薦めるこの一冊
フランシスコと生命の会則~フランシスコ会創立800周年記念 1209-2009~
- 著者:森田貴博
- 監修:フランシスコ会日本管区
- 定価:本体1,905円+税
- A5判 並製 48ページ
- ISBN978-4-907816-26-1 C0016
- 発行:近代出版社
この本は、フランシスコ会創立800周年記念して出版されたものです。
フランシスコは23歳のときに回心し、すべてを捨てて神に仕える生活をはじめました。その後、彼とともに貧しい者として生活することを望む仲間たちが現れ、兄弟たちの数が多くなっていきました。共に生活するために規則が必要となり、フランシスコは「会則」を書きました。この「会則」は、教皇インノセント3世によって、1209年に認可を受け、ここに現在のフランシスコ会、「小さき兄弟会」が誕生しました。
本書では、フランシスコの回心から、会則の成立、修道会の誕生と発展の様子がイラストとともに紹介されています。
フランシスコが後に続く兄弟たちに伝えたかったものとは、何でしょうか。彼自身のことばを中心に、彼とともに暮らした仲間たちの証言も交えながら、わかりやすく、簡潔にまとめています。
今、社会では貧富の差が大きくなり、人との関わりが希薄になっています。貧しい者となり、他者を兄弟として迎え、愛したフランシスコの生き方は、わたしたちに多くのことを語りかけてくれます。
フランシスコの霊性に興味のある方、また修道生活について、特に現在のフランシスコ会士たちがどのような精神で生きているかを知るために、ぜひお薦めしたい一冊です。