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私の薦めるこの一冊
カトリック教会のカテキズム要約(コンペンディウム)
- 訳者:阿部仲麻呂、櫻井尚明、澤田豊成
- 監修:日本カトリック司教協議会 常任司教委員会
- 定価:本体1,200円+税
- B6判 並製 352ページ
- ISBN978-4-87750-153-2 C0016
- 発行:カトリック中央協議会
『カトリック教会のカテキズム』が1992年、バチカンで発行され、大きな話題となってからもうだいぶ年月がたちました。この日本語版が出版されたのは、2002年でした。
その後、上記のカテキズムを読んだ全世界のカトリック教会から、要約をつくってほしいという要望が出されていました。当時の教皇ヨハネ・パウロ2世は、教理省長官のヨゼフ・ラッツィンガー枢機卿に、「要約」を作成することを命じられました。
こうして、2003年から「要約」の準備が始まり、2005年6月に、現教皇ベネディクト16世によって公布されました。現教皇ベネディクト16世は、教皇に選出される前は、教理省の長官として「要約」を手がけ、教皇として選出された後、教皇としてこれを公布なさったのですから、感無量の出来事だったのでは、と推測されます。
本書は、『カトリック教会のカテキズム』の内容に忠実にそって作られています。
そして、その表現形式は、問答形式が取られています。
第2バチカン公会議前にカテキズムを勉強された方々は、Q&Aの方式と聞かれ、昔の『公教要理』を思い出されるかたも多いと思いますが、1つずつの問いも、答えも以前の『公教要理』より、ずっと複雑で、説明も丁寧にされています。
問いは、598問あり、『カトリック教会のカテキズム』の各項目ごとに、ほとんど、「要約」がついているのですが、その「要約」と、今回の『要約』と比べると、取り扱われていない項目もたくさん含まれており、説明も豊かです。
多くの教会で、本書を使用して、信徒の生涯養成に役立てることもできますし、教会を初めて訪れた人々への要理教育のテキストとして最適なものといえましょう。
ぜひ、多くの方々に読んでいただきたいものです。