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私の薦めるこの一冊

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死と再生~2009年上智大学神学部 夏期神学講習会講演集~

『死と再生』表紙

  • 編著者:宮本久雄、武田なほみ
  • 定価:本体2,800円+税
  • 四六判 並製  360ページ
  • ISBN978-4-8184-0740-4  C3016
  • 発行:日本キリスト教団出版局

毎年行われている「上智大学神学部 夏期神学講習会」は、いつも大変興味あるテーマで企画されています。
 昨年のテーマは「死と再生」でした。

誰もが避けて通れない「死」、そして、誰もが心の底から願望している「再生」への願いをテーマに、神学、人間学、哲学など、様々な研究分野の第一人者が講演し、シンポジストとして発表したものを、1冊にまとめあげたものです。

神学講習会の時の講演集というと、難解なものを想像しがちですが、大変やさしく話されており、このテーマに関心を持つ人びとは、ぐんぐんひかれていくことでしょう。

ある講師は、ヨハネ福音書を取り上げて論じ、ある講師は、「死の神学」を論じ、ある講師はアニメを取り上げて論じ、ある講師は典礼の過越の3日間にしぼって論じ、ある講師は能を取り上げて論じるというふうに、内容は「死と再生」に縛られているにもかかわらず、バラエティに富んでおり、この神学講習会がこれまで長年続いている秘密を見た思いがします。

今年も、7月下旬から夏期神学講習会が開かれますが、来年もこのような1冊が出されることを期待している読者は多いことでしょう。

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